グルメ Gourmet
【富山の和食】食材の個性を知り尽くした『冨久屋』の水墨画のような料理
何度も訪れたくなるお店にはたくさんの魅力が詰まっています。趣向をこらした料理や、過ごしたくなる上品な雰囲気。地元の人も信頼を寄せる、行きつけにしたい和食店をご紹介します。
コース
先付、お凌ぎ、進肴、お吸物、お造り、煮物、焼物、強肴、食事、デザートなど
11~14品
コース 7,500円・11,500円・16,500円
進肴/塩味と歯ごたえをととのえた自家製のカラスミを主役に、白エビとアオリイカの繊細な味が心を打つ。
煮物/産地のなかでも最高級と呼ばれる富田林の海老芋は、表面に油を纏わせ余計な味を加えない。きめ細かな繊維を感じるねっとりとした舌触り。
いつまでも記憶に残る
食材の個性を知り尽くした味
街なかの喧騒から少し離れたところに掲げられた『冨久屋』の看板。つい見逃してしまいそうだが、プロの料理人たちも足を運ぶ隠れた日本料理の名店です。供されるのは素材本来の味を表現するため、華やかさをそぎ落とした料理。素材に真摯に向き合い、余計なものは加えません。一帖の水墨画を思わせる静けさが、味覚に与える感動を最大限に呼び起こしてくれます。
ひと口食べれば、食材の個性が一瞬にして花開くよう。その味は記憶に深く刻まれていきます。「この料理が明日への活力になればうれしい」と話す店主の大屋さん。季節ごとの土地の恵みを見極め、それをシンプルな料理で表す。さらにそれがお客さんの喜びや驚きに繋がる。その心地よい循環こそが、『冨久屋』の料理が持つ力の源なのかもしれません。
お吸い物/華やかに広がり、たちまち美しい余韻となり消える。そんな“引き際の美”を思わせるダシを味わう、蟹しんじょうのお吸い物。
意表を突かれるシンプルな「塩むすび」。ほのかな塩が引き立てる、米と海苔の旨味。それだけを真摯に味わう体験。
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あらたまった場面が増える年末年始にぴったりな、きちんとおいしくて、それでいて居心地の良い和食のお店。まだまだご紹介したいお店がありますが、詳しくはTakt1月号をお手に取ってみてください。
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DATA
冨久屋
- 住所
- 富山市白銀町7-7 2F
- 電話番号
- 076-461-3589
- 営業時間
- 18:00~23:00(LO21:00)
- 休日
- 日曜、第3月曜、12/29~1/5は休み
- 席数
- カウンター10席、テーブル20席
- 駐車場
- なし
- HP
- fukuya.in
- 備考
- 予算 夜:7,500円~