強く豊かな風味と甘みをダイレクトに感じることができる八尾産在来種のそば。そのそばを麺だけでなく、椀やスイーツなど、いろんな形で味わえるのが「福籠膳」です。主役の麺は二八、十割、季節の練りそばから２種選べ、十割には八尾在来種にほれ込んだ店主が自ら栽培したそばを用いています。完全グルテンフリーのそば粉スイーツは６種類から選択でき、ついつい目移りしてしまいます。そばはもともと健康にいいとされ、かつ地元産であること、富山素材を多用していることから富山市の「富山やくぜん」にも認定されています。アレルギーのある店主が体質改善のために取り入れ、そのよさを実感した発酵調味料の総菜が楽しめる「発酵ランチ」（2,000円）もおすすめ。

　高岡市役所近くに店を構えて12年。市民やそば通らから広く愛される『竹の子』。毎朝手打ちするそばは、信州産石臼挽粉９・つなぎ１。粗さを変えたそば粉２種類をブレンドし、香ばしい風味とやわらかな甘み、ツルリとしたのど越しを一度に楽しめます。つゆは荒削りの真鰹２種と宗田節、花がつお、利尻産昆布からダシをとり、雑味のないふくよかなうま味が広がります。

 「竹の子ランチ」のかき揚げや「天せいろ」の天ぷらは、注文を聞いて揚げるからサクサク。ファン待望の「十割そば」（1,000円）が限定10食で初登場し、あたたかいダシでいただく冬の人気メニュー「牛もつとキャベツ・ニラのつけそば」（1,480円）もはじまりました。本格派からお楽しみまで、どれにしようか心躍ります。

高岡市中川1-1-14

・　・　・　・　・

正油かつ重セット　1,000円

富山市荒町5-1

TEL:076-492-0688

営:11:30～13:30、18:00～21:00(LO)

※昼はそばが無くなり次第終了

休: 日曜、土曜のランチ

P:なし

席:カウンター４席、テーブル12席、個室８席

　富山の豊かな食の恵みを活かした料理をもてなしてくれる『玄』。店主が修業時代にその魅力に惹かれ、現在でも同店で提供しているそばは山田村在来種のみ。十割ならではの豊かな風味と噛み応えを残しながらも、もちもちとした食感は製粉を手がける生産者と直接つながりをもつ店主だからこそ引き出すことができます。入善で汲んだ湧き水を使用することでやわらかな味に仕上げられており、一口食べればほんのり甘みを感じられ、すぐにほかのそばとの違いがわかるほど。独自の味を堪能するために、まずはそのまま口に運んで食べるのがおすすめ。また、腕を磨きあげた日本料理人ならではの御膳で供される季節に合わせたごはんものや天ぷらも見逃せません。いつもより少し贅沢なお昼の時間を過ごしてみては。