お客様に満足を提供する（CS）、社員の満足度を向上させる（ES）、地域社会やステークホルダーへの責任を果たす（CSR）をバランスよく向上することに対する評価が、事業収益や売上だと考えています。品川グループでは、売り手よし、買い手よし、世間よしと言われる「三方よし」の経営を目指しており、誰かを幸せにすることは、自分たちが幸せになることだと考えてきました。CS、ES、CSRの推進は、当社の企業理念である「すべての人々の幸せと発展のために」につながるもので、トヨタフィロソフィーのミッションである「幸せを量産」とも重なっています。一人ひとりの社員を大切にするという意思を明確にするために「健康経営」を推進し、さまざまな休暇が取得できる体制を整えています。また「社長と語る会」の実施で、一人ひとりの声を届きやすくしています。自動車産業の大変革期の中で、地域のモビリティを包括的に考え、新たなサービスを提供・普及させることが私たちのヴィジョンです。多様化する現代において、変わり続けることを大切にしています。ぜひ一緒に、未来をつくっていきましょう。

代表取締役社長　品川 祐一郎

　富山県の自動車販売大手『トヨタモビリティ富山』は、百年に一度の大変革期と言われる自動車産業で、モビリティ（移動）にまつわる商品やサービスを普及させている。1917年に創業し、富山でクルマの歴史を刻んできた品川グループの中核として、次の100年に向けた持続的な成長を図るための策を品川祐一郎社長が先頭に立って推進しており、「すべての人々の幸せと発展に寄与する」という経営理念に基づき、ステークホルダーから必要とされる企業であり続ける。同時に社員にとっても働きがいのある企業でありたいという考えを強く持ち、ES向上のため「健康経営」に力を注ぐ。従業員のエンゲージメントを高め、ウェルビーイング実現を目指している。

　事業を通じて社会課題を解決することを大切にしており、環境、社会、経済の３本柱でのSDGsの取り組みを継続してきた。世界課題でもある脱炭素社会への移行に向けては、再生可能エネルギーの普及にも貢献しており、所有地で太陽光発電所が稼働している。エコカー（電気自動車や水素自動車）を販売することも、カーボンニュートラルの貢献につながる。地域の人々の移動を包括的に考え、支える立場として、おでかけアプリ「my route」の普及啓発も積極的に続け、地域交通の最適化を目指す。移動に関連するシームレスな事業を拡充させ、今後も健康経営との両輪で前進していく。

　入社後は、営業もエンジニアも高度な教育プログラムでスキルアップを目指せる。人材育成のための研修が手厚く実施され、入社してすぐに約２ヵ月間の新入社員研修が行われている。営業スタッフは、お客様から信頼される人材になることを目標とした講習を受けながら人間性を磨く。各店舗に配置されてからも先輩スタッフの丁寧な指導を受けることができ、店舗全体で独り立ちを後押ししている。エンジニアは、同社のサービス技術研修センターやメーカーの研修センターで特別技術教育を受け、入社後も整備技術の向上を図り続ける。ゆくゆくは国家試験、メーカー独自の技術検定や全国規模のコンクールにチャレンジできる体制が整っている。

　本社ではフリーアドレスの導入が行われており、業務効率化と紙資料の電子化を並行して進めるとともに、省スペース化などの環境改善が図られている。また従業員にとっての第二のワークスペースが設けられており、気分を変えて仕事したいときや打ち合わせに利用できるとともに、今後の事業につながるイノベーションを起こすためのアイデアを生んだり、部署横断的プロジェクトの会議の場としても活用されている。

　品川社長は「不易流行」という言葉を大切にしており、100年以上にわたり継続してきた事業を次世代へ引き継ぐために、時代の変化に応じて商品やサービスの提供を続けている。今後も地域の人々の幸せと、富山の発展に寄与する事業を展開していく。