【富山の話題の新店】2024年富山に登場した新店を総ざらい

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【富山の話題の新店】2024年富山に登場した新店を総ざらい

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2024.11.29 更新

【富山の話題の新店】2024年富山に登場した新店を総ざらい

寿司レストランそば和食洋食

オーナーシェフが腕をふるう料理の数々。斬新さとこだわりがあふれた一皿に笑みがこぼれる。心地いい空間もまた、ここだけの至福。

おいしい時間をぜひ堪能して。

ー目次ー

とみかな

Cucina Tanpopo(クッチーナタンポポ)

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酒膳　とみかな

コース内の「お造り」は、その日厳選した地魚3種盛り。取材日は身の引き締まったノドグロ、ジハタ、アオリイカが「越中三助焼窯元」の皿に美しく盛り付けられた。アクセントとなる泡醤や野菜のピュレをつけていただく。

繊細なコースで奏でる

富山づくしの創作和食に酔う

　食材豊かな富山の「富」を、音楽のように奏でたいという想いが込められた『とみかな』。富山の旬の海の幸・山の幸をふんだんに使った創作和食は、食材の魅力を再発見できると、地元客や県外のビジネス客、観光客が足しげく通っています。

　料理は７品＋〆物＋甘味（8,800円）、もしくは７品（7,700円）のコースのみで提供。ジャンルや先入観にとらわれない自由な食材の組み合わせであっても奇抜ではなく、店主の古橋岳介さんの人柄が感じられるような繊細でほっとする品々です。

　また「酒膳」を掲げるだけあって日本酒やワイン、クラフトビールなど多種そろえるが、そのどれもが富山県産のこだわりぶり。器やプレートに至るまで「富山づくし」のお店で、大切な人と会話を楽しみ、食と酒に酔いしれてよる音楽でライブ感を楽しみながら、カウンターで立ち飲みするのもおすすめです。

コースには肉料理も含まれ、この日は「とやま和牛酒粕育ち」に、秋らしい栗ソースと揚げ栗を合わせた。肉の旨味と栗の優しい甘さが引き立て合う。

隣り合う２つの空き店舗をリノベーション。構造を活かした中央の柱や梁が印象的。カウンターやテーブルにも木をふんだんに使い、温もりが感じられる。

御旅屋通り商店街の大仏側入り口の角に静かに佇む、隠れ家のようなお店。白壁に映える黄土色の暖簾が目印。

酒膳　とみかな

高岡市御旅屋町1202

TEL:0766-92-2415

営:18:00～20:00（最終入店）　※前日までの予約制

休:不定休

P:なし

席:カウンター６席、テーブル８席

Instagram:@tomikana_takaoka

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Cucina Tanpopo(クッチーナタンポポ)

「前菜盛り合わせ」の一例（ランチ2,200円～、ディナー4,400円～）

約４種類の前菜をセンス良くワンプレートに。前菜盛り合わせと本日のパスタ、デザート、コーヒー or 紅茶がセットの「ランチA」は2,200円、本日のメイン料理が付いた「ランチB」は3,850円にて。ディナーは4,400円より各種。

タンポポのように親しまれ

地域に根付くイタリアン店に

　料理の専門学校を卒業し、東京でイタリアンの修業を積んだシェフが開業した『クッチーナタンポポ』。店名には、地元富山でちゃんと根を張り、タンポポのように愛され、親しまれる店に、との願いが込められています。

　イタリアンにフレンチのエッセンスを加えた料理は、カジュアルななかにも上品さが漂い、ほかとはひと味違った世界観が魅力。地場産の野菜や魚も、コースのなかでおしゃれにおいしく仕立てられ、目の前に現れるたびにちょっとした感動が湧き起こります。

　またワインは、イタリア産を中心に約50種類をラインナップ。グラスは１杯700円から、ボトルは１本5,000円から提供されています。ソムリエでもあるシェフが、料理に合ったワインを紹介してくれるので、会話を楽しみながら気軽に相談してみては？

メインの一例「国産牛ランプロースト」。一頭からわずかしか取れない稀少なランプ肉をアルコールが高めのお酒マルサラを使ったソースで贅沢に。

表の店構えよりも奥行きがあり、ゆったりした空間使いの店内。カウンターの間接照明は、料理も人の表情もやさしく美しく照らし出す。

Cucina Tanpopo

富山市太郎丸本町１-６-22

TEL:070-2613-3635

営:ランチ11:30～14:00（LO13:00） ※予約優先

ディナー17:30～21:00（LO20:00） ※コースは要予約

休:水曜、月１回不定休あり

P:前４台、ほか６台

席:カウンター７席、テーブル４席

Instagram:@cucinasoffionetanpopo

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串揚げ勝

「おまかせコース」は目安として串揚げ15本で5,500円前後。ほかお通し代別途550円。調味料は特製ソース、塩、ごま辛子ソース、しょうゆタレなど。一つひとつの串を自分好みに楽しみながら食べてもらいたいと店主。

サクサク衣に楽しさ込めて

遊び心あふれる串揚げの妙

　サクサクの衣から広がるさまざまな風味。次の串にどんな驚きが待っているのか、ワクワクと待ちわびてしまう『勝』の串揚げ。西町から新庄本町、そして駅前へ移転オープンした店は、まさに大人の隠れ家。

　ここではストップするまで提供が続く「おまかせコース」で串揚げを楽しめます。定番あり、舌を巻くほどオリジナリティあふれた季節の串あり。丁寧に串打ちされ美しく形作られた串は、揚げることで魔法がかかったように素材そのものとは違った味わいが引き出されます。しっかりとした衣のあとに続く串揚げならではの風味を楽しみながら、次に続く串を待つ。そんなループが続くのが心地よい。約30種のなかから何が出てくるか知るのは店主のみ。新たな串の出合いに期待しつつ、何度も足を運んでしまいそうです。

衣には厳選したきめの細かいパン粉を使い、独自にブレンドした油で揚げることで素材の持ち味を生かしつつ、しっかりとコクのある味わいとサクサクの食感を生み出す。

少し奥まった入り口はまさに大人の隠れ家。手前にテーブル席、奥にカウンターが広がり落ち着いた雰囲気のなかで揚げたての串をじっくりと楽しみながら味わえる。

串揚げ勝

富山市内幸町２-10　サカエビル１F

TEL:076-411-6565

営:18:00～22:00、土・日曜、祝日17:30～22:00

休:火曜、ほか不定休あり

P:近隣の有料駐車場利用

席:カウンター10席、テーブル10席

HP:katsu-kushiage.com

Instagram:@katsu123218

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ひまわり食堂２(つー)

イタリアンで培った確かな腕で繊細な料理を紡ぐ田中穂積シェフ。ふとしたときにひらめくアイデアは今が一番冴えわたり、どんどん料理に表現したいと語る。いい意味でわがままなシェフの味が楽しめるのがこの食堂なのだ。

シェフの感性から生まれる

今だけの味を楽しむ大人食堂

　シェフの独創的なアイデアと研ぎ澄まされた技が結集した、今だけしか味わえない料理。ミシュラン一つ星を獲得し、イタリア料理に培われた確かな腕を持つシェフの新たなステージ『ひまわり食堂２』は、そんなライブ感ある料理をコースでいただける大人の食堂です。

　例えば鶏白湯とオリーブオイルをまとわせた上質な明石焼きを彷彿させる「玉子焼き」。また、うさぎの好物であるニンジンを畑に見立てたパクチーソースに仕込んで添えた「うさぎのテリーヌ」。イタリアンの枠にとらわれない自由な発想に遊び心を加えて繰り出される料理は驚きと感動を呼び起こします。料理人人生のなかで今が一番アイデアがあふれて止まらないと語るシェフの、思いの詰まった一皿一皿をじっくりと楽しみましょう。

ある日のおまかせコース（19,800円～）より「玉子焼き」。関西旅行で味わった明石焼きをオマージュ。和出汁を合わせただし巻き玉子のような生地を焼きタコ、三つ葉、ネギを包み鶏の白湯スープとオリーブオイルでいただく。

客席からは厨房が見渡せこれからはじまるシェフの独創的なコースへの期待を誘う。旬の食材を使ったシェフ渾身の料理は各地の有名シェフの舌をもうならせる。

ひまわり食堂２

富山市神通本町１-５-18

TEL:076-482-6091

営:18:00～、19:30～

※おまかせコースのみ、完全予約の２部制

※不定期でランチ営業あり(12:00～)

休:不定休

P:なし

席:カウンター２席、テーブル６席

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’O Maesto(オ・マエスト)

ナポリピッツァの格付けにおいて特級を意味する「D.O.C（ドック）」（S 2,600円・R 3,000円）。コク深いモッツァレラチーズと甘酸っぱいチェリートマトのコントラストがたまらない。

海と空の絶景を眺めつつ

本場のナポリピッツァを

　約18年間、営業を続けてきたビルの取り壊しにともない、2024年４月、高岡市雨晴に移転した『オ・マエスト』。店主が「ひと目で気に入った」というのも納得、新天地は絶好のロケーションに位置し、窓外には海と空が青々と広がります。

　そんな美しい景色を眺めつつ味わえるのがナポリピッツァ。北海道産の小麦やシチリア産の天然塩をつかい、高温で一気に焼きあげた生地は、食感はもっちり、塩味は絶妙。イタリアから直輸入している水牛乳100％のモッツァレラチーズも濃厚・芳醇で、もうひと切れ、あとひと切れと手がのびます。まさに「これまで食べてきたピザはなんだったのか!?」と思わせるほどのおいしさ。熟練の職人“ピッツァイオーロ”だからこそ叶えられるナポリピッツァ、ぜひとも体感してください。

「生ハムと水牛のモッツァレラチーズ」（2,100円）や「ティラミス」（800円）をはじめアンティパストとドルチェも楽しめる。

白壁や船舶照明が港町ナポリをおもわせる店内。電車が通過するのをときおり眺められるのもいい。

’O Maesto

高岡市太田20-３

TEL:0766-44-0510

営:11:30～15:00(LO14:30)、17:30～21:00(LO20:00)

休:木曜

P:８台

席:テーブル18席

Instagram:@o_maesto_2005

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鮨　たねや

ランチは２部制で、6,500円（10貫＋汁物）、7,500円（11貫＋刺身＋汁物）、10,000円（12貫＋刺身＋小鉢＋汁物＋アイス）の３種類。7,500円のコースのみ＋1,000円で白エビとカニ味噌がリクエストできる。夜は10,000円、15,000円の2種類。先附、お椀、焼き物、揚げ物、汁物、デザートが付き、刺身は15,000円のみに付く。

大将だけの技が織りなす

唯一無二の寿司屋さん

　富山空港内にある人気寿司屋で大将を務めていた種口さんが独立、立山インターにほど近い場所に店を構えました。

　寿司ネタはマグロ、イクラ、アナゴ以外すべて富山で水揚げされた旬の魚介を使用。シャリは富山県産米に玄米黒酢と米酢の合わせ酢で整えます。立山の手作りしょう油や滑川海洋深層水の塩など、徹底して地場の素材を活かした寿司は、まさしく“富山寿司”。

「寿司は素材が９割。魚介のポテンシャルを最大限に引き出す仕事をするだけ」と大将。たとえばマグロには50回もの隠し包丁を入れ旨みを引き出し、飲めるほどのやわらかさで提供します。このように自身で研究した大将ならではの技は16もあるそうで、素材と技が一体となった最高の一貫ができあがるそう。料理は女将が担当し、地野菜と無添加を意識した品々も評判です。

仕入れ先にこだわるカニ、カニ味噌、白エビの軍艦巻き。素材の旨味と甘味が口の中で広がり、顔がほころぶおいしさ。これを求めて訪れる人も多い。

店の扉を空け２階へ登る開放的な空間が広がり、大将が迎えてくれる。完全予約制だが、当日対応もできる場合があるので気軽に電話を。

鮨　たねや

立山町辻24

TEL:076-413-5060

営:ランチ２部制11:30～13:00、13:30～15:00、

18:00～22:00　※完全予約制

休:水曜

P:あり

席:カウンター６席、テーブル８席、小上がり８席

Instagram:@sushi.taneya

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ビストロけざけざ

「週替わりランチメニュー」（各1800円）。この日のメインは「タラの香草パン粉ソースブールブラン」。サクサクとしたジャガイモのガレットと白いバターソースでいただく。週ごとに替わるメニューは何度も足を運びたくなる。

古民家で食べるカジュアルフレンチで

満ち足りたひとときを

　長野県から移住した夫婦が営む『ビストロけざけざ』は、泊駅のすぐそば。「お箸とごはんで食べる」をコンセプトに、カジュアルに楽しめるフレンチを提供しています。

　週替わりのランチセットはメイン料理を肉・魚・パスタの３種類から選べ、和定食のようにごはんや副菜と一緒にお盆にのった料理で満足度が高いのもうれしいポイント。18時〜19時はハッピーアワーを実施しドリンクが100円引きに。料理に合うような海外のものを中心としたアルコールドリンクのほか、ドライバーや女性に人気のノンアルコールの「モクテル」などドリンクも充実しています。

　金・土・日曜のみ限定のカフェタイムはオーナーシェフの娘さんが担当しており、ゆったりとした時間とともに手作りのドリンクやスイーツが楽しめます。選りすぐった食材をつかった料理の数々に、店主のおもてなしの心とこだわりを感じます。

「豚肩ロースの赤ワイン煮込み」は、付け合わせの野菜も旬のものが取り入れられている。

レトロな雰囲気の古民家。靴を脱いで玄関を上がった先には、アート好きの夫婦のインテリアがたくさん。おしゃれな空間のなかでリラックスできる。

ビストロけざけざ

朝日町平柳667-５

TEL:0765-32-5795

営:11:00～14:00、18:00～21:00

※金・土・日曜のみカフェタイムあり14:00～17:00

休:木曜

席:カウンター４席、テーブル４席

Instagram:@bistro.kezakeza

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Hete(ヘテ)

ポークソテージンジャーソースほか（コースの一例 ※写真はイメージ）

前菜盛り合わせにはじまりデザートやコーヒーまで付くランチコースは2,700円、3,500円、4,500円、ディナーコースは5,000円、7,000円、10,000円の各３種類。「銘柄豚のポークソテージンジャーソース」は単品の場合1,800円にて。

カジュアルな洋食が

スペシャルなコースに

　富山市西町で洋食居酒屋を営んでいた店主が、これまでの経験を生かし心機一転、西公文名町に洋食レストラン『ヘテ』をオープン。西町でも人気を博したふわとろオムライスやナポリタンの味はそのままに、新しい店では、自慢の洋食をスペシャルなコース仕立てで提供しています。

　カジュアルなイメージながら、誰からも愛される洋食こそ、大切な人と大切な日に味わってほしい、店主はそんな思いを込めてフライパンを振っています。来店を計画する場合は、あらかじめ予約をしておくのがおすすめ。12月はクリスマスコースやオードブルの予約も受け付け中。和牛ハンバーグやステーキ、鮮魚のカルパッチョなども得意としているので、華やかなシーズンを大好きな洋食とともにお祝いしてみては。

卵料理はお手のもの。前菜などにも登場するキッシュは、食べ応えがあり野菜もたっぷり。

ランチは６名以上の一組限定営業。大人数の貸し切りにも対応している『Hete』。店名の「ヘテ」は多種多様を意味する「ヘテロジニアス」の略なのだそう。

Hete

富山市西公文名町５-32　杉森ビル１F

TEL:076-425-3523

営:11:00～14:00 ※６名以上での予約、１組のみ

18:00～22:00 （最終入店21:00） ※予約優先

休:月曜 ※火曜不定休あり

P:６台

席:テーブル16席、カウンター席あり

Instagram:@hete_2024_666

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和み蕎　たつ

「薬膳えごまそば（つけ）」（880円）八尾産のそば粉とエゴマは相性が良い。そばの旨味を生かしつつ、エゴマの旨味も出るように配合されていて、噛めば噛むほど味に深みが出てくる。そばは茹でたてが一番おいしくいただけるタイミングだと店主は語る。

新メニューやスイーツも充実

町に欠かせないおそば屋さん

　小さな子供からお年寄りまで、老若男女問わずいろんな人にそばを味わってほしいという思いから2024年９月に移転リニューアル。一人で利用する人にもゆっくり過ごせるよう、まるで秘密基地のようなカウンター席も用意しています。

「おいしいそば産地大賞」で常に上位の八尾産在来種そば粉を、粗挽きで使用。毎日打ち立てを提供し風味豊かな独特の香りとコシのある食感を楽しめます。富山県産のエゴマを使用した新メニュー「薬膳えごまそば（つけ）」や「えごまときな粉のシフォンケーキ」は、県内でもめずらしい逸品。独特の苦みはまったくなく、薬膳としてのエゴマの栄養がたくさん含まれ、身体にもうれしい。そば粉やそのほか季節ごとの食材をつかったスイーツも充実。アレルギーの人へ配慮したメニューも用意されているので、カップルや家族で団らんの時間が楽しめます。