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グルメ Gourmet

【富山の名店】いつものメニューが食べたくなる富山の変わらない味5店

 世代を超えて愛され続ける「ごはん屋さん」の味は、お客さんの求めるものを追求し、試行錯誤の末に辿り着いた“変わらない味”です。街の人々とともに歩んだ、名店の歴史と店主の想いを紹介します。


◆目次◆


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ぼてやん多奈加 富山駅前店


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少しスパイシーにしているソースとの相乗効果を生む、まろやかな甘みの自家製マヨネーズ。たっぷりかけても不思議と後味はさっぱり。

生地と自家製マヨネーズが
最高に絶妙なお好み焼き

 初めて『ぼてやん多奈加』のお好み焼きを目にすると、四角い形と分厚さ、大量のマヨネーズに驚きます。一度食べたらやみつきになる人気は今や全国区で、腕を振るうのは2代目店主の田中博之さん。創業当時は丸い形をしていたが、初代店主が試行錯誤を重ねた結果、ふわふわの食感をより感じられ、均等に火が通る四角い形になりました。厚さは驚きの3センチ以上もあり、圧倒的なふわふわ食感の秘訣は、生地とキャベツの繊細なバランス。少しとろみのある食感も加わり、この店にしかない生地を完成させます。

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全国放送のテレビで度々取り上げられ、その味を求めて県内外からお客さんが訪れる。

 お好み焼きの上にかけるのは、隠し味のケチャップと、少しスパイシーな自家製ソース、たっぷりの自家製マヨネーズ。酸味を抑えて甘みを引き出したマヨネーズは、まろやかでしつこくありません。風味付けにまぜる辛子もツーンとした辛さはなく、子供でも安心。すべてが一体化した味わいは重たさを感じず、箸が止まりません。この味に出会えるなら、少なくとも30〜40分ある待ち時間も苦にならないでしょう。

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「ミックス玉」(1,080円)は、豚肉やエビ、イカ、そしてキャベツのみじん切りがたっぷり入ったボリューム満点の一品。濃厚ソースと甘いマヨネーズ、四角に仕上げた形も名物。

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「ミックス焼きそば」(1,080円)は、ケチャップとウスターのソース2種をブレンドしたオリジナルソースが味の決め手。


ぼてやん多奈加 富山駅前店
富山市新富町1-2-3 CiC地下1F
TEL:076-442-2152
営:11:00~15:00(LO14:00)、17:00~21:00(LO20:00)、 土・日曜、祝日11:00~21:00(LO20:00)
休:不定休
P:なし
席:カウンター8席、テーブル12席
Instagram:@bote_yan

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REST HOUSE PIZZA&COFFEE グリルまつ


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人気No.1の「煮込みハンバーグ」(240g1,630円)。サラダ付きで、ライスセットはプラス280円。肉々しい旨みと、あふれ出る肉汁のジューシーさが好バランス。肉の上にはチーズがのっている。料理を注文した女性客には、「自家製プリン」がサービスされる。

店主の心意気が見える
豊かな味わいの洋食店

 国道8号線沿いに建つ『グリル松』は、1972年創業の老舗洋食店。ハンバーグやオムライス、ビーフシチューなど、70種類以上のメニューはすべて手作りで、2代目店主の松山さんは「どのメニューにもファンがいるので減らせないんです」と笑顔で語ります。初代の味を守り続けて18年、現在は先代の父とともに厨房に立ちます。
 お店の一番人気は「煮込みハンバーグ」で、続いて「鉄板焼ハンバーグ」。牛骨や牛すじなど20種類の素材をブレンドする秘伝のソースは約10日かけて完成します。多彩な洋食と並び、創業以来「豚の生姜焼き」も支持されています。洋食が新しい料理だった創業当初、親しみのある料理として好まれた名残だそう。ピザやカレーも人気が高く、幅広い世代に愛される様子が垣間見えます。店主の温かな人柄と妥協のない料理が待つお店に、この先何年もお客さんの笑顔があふれでしょう。

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平日限定の「インディアン」(1,080円)。スモーキーな自家製ベーコンと深みのあるカレーの香りが食欲をそそる。サラダ付き。

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勢いよくごはんを炒める匂いと、トンカツがカラリと揚がる音が厨房に響く。おいしさの秘訣は、すべて身体が覚えている。


REST HOUSE PIZZA&COFFEE グリルまつ
朝日町小更252
TEL:0765-83-0006
営:11:00~15:00(LO14:00)、17:30~21:30(LO20:00)
休:火・水曜
P:15台
席:テーブル22席、座敷32席
Instagram:@gurirumatsu252

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鶴喜


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「天ざるうどん(950円)」。揚げたてサクサクな海老天を一緒に味わえば、つるりとしたうどんのおいしさが一層引き立つ。

毎朝5時に打つ
名店うどんのコシと艶

 魚津の文化町で創業し、昭和37年に富山駅前に進出した『鶴喜』は、世代を超えて多くの人が通い続ける手打ちうどんの名店。2代目である店主は先代のダシを引き継ぎ、利尻産の昆布と真昆布、鰹節を使用。現在のうどんは試行錯誤しながら行き着いたスタイルだそう。
 毎朝5時から打つ麺は通常の1.5人前ほどの量で提供され、ボリュームも満点。『鶴喜』の代表的なメニューは何といっても冷たいざるに大きな海老天が2本のった「天ざるうどん」。少し濃い目のつゆにモチモチのうどんを絡めてすすれば、喉を通るときのほどよい冷たさが心地いいです。そのほか、「ざるうどん」「かけうどん」など、麺のおいしさが感じられるメニューも根強い人気を誇ります。
 店主の1番好きな食べ方は「天ざるうどん」に温かいつゆの組み合わせ。お品書きにはないので「Taktで紹介していた組み合わせで」と頼んでみて。

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たっぷりのダシが楽しめる「月見うどん(700円)」。玉子とダシ、麺が絡み合い、ソフトでマイルドな味わい。

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試行錯誤を繰り返し、「やっとこの麺かな?と思うようになったのは8年ぐらい前です」と話す2代目。お店に入って20年過ぎても、うどんへの探究心に余念がない。


鶴喜
富山市新桜町6-2
TEL:076-441-8496
営:11:30~14:00(LO13:30)
休:日・月曜、祝日
P:なし
席:テーブル44席、座敷・小上がり12席

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麺類食堂


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注文の8割を占める、人気の「天ぷらうどん」(500円)。甘い鰹ダシが、細めのうどんと存在感のある天ぷらによく絡む。生食に適した深谷のネギの風味がアクセント。

エネルギーチャージの一杯
駅前を活気づける麺処

 石動駅前に欠かせない、思わず「ただいま」と言ってしまいたくなるような心地良い食堂。カウンターのみのスッキリとした店内に一歩入れば、スタッフの明るい声と、鰹ダシのやさしい匂いが出迎えてくれます。
 細めでやわらかく食べやすい麺は、80年以上の歴史を持つ小矢部の『水野製麺所』から直送されます。深いコクのあるしょう油も、食べ応えが人気の天ぷらも、なくてはならないかまぼこも、どれも創業当時からともに歩んできた地元の老舗から仕入れているそう。
 戦後から今まで、物価の高騰などさまざまな変化があったが、まわりとの信頼関係で続けてこられたと店主は語ります。訪れた人に「一息ついてまたがんばろう」と思ってもらえるような一杯を提供したいという想いが、丁寧な素材選びや気持ち良い接客に表れています。身体に馴染む懐かしの味で、1日の活力をチャージしてください。

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「源平ミックス」(650円)。うどんかそばか迷ったらこれ。どちらも一玉ずつ入った贅沢な一品。

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麺類食堂
小矢部市石動町248-7
TEL:080-3046-7354
営:6:00~18:00、日・月曜、祝日6:00~13:00
休:第1・3月曜
P:8台
席:カウンター9席

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丸一みなみ食堂


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おでんも手作りで、名物の「肉だんご」(350円)は、手ごねした肉を串刺しして作る。粗めの肉の食感が食べ応え充分で、昆布と煮干しからとるクセのないダシの旨みが食材に染み込んでいる。

お父さんの笑顔と料理に
初めてでもほっこり

 お店に入ると、調理場のお父さんが朗らかな笑顔で迎えてくれる。壁に貼られたメニューは丼やラーメン、おでんといった飾り気のない、でも、ふと気づくと食べたくなる心がゆるむ料理ばかり。南富山駅すぐそばの『丸一みなみ食堂』は、創業者の先代から受け継いだ和食の心得と、東京のホテルで中華の腕を磨き、「お父さん」と慕われる現店主が店を守る。気軽な「お食事処」でありながら、料理に対する姿勢は常に謙虚だ。今も毎朝5時に店主自ら市場へ向かい、新鮮な食材を仕入れて手書きの「本日のおすすめ」がメニューに加わる。刺身や焼き物といった魚料理から、煮込みも丁寧な手仕事で仕込んでいく。名物のおでんは、1品から注文可能で、お酒のおともや麺料理にプラスするのもよい。毎日ひたむきにおいしいものを提供し続けるお父さんの姿が、今日も常連客の足を向かわせる。

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毎朝直接市場から仕入れる鮮魚や「ナスの青漬け」(400円)などの一品料理もおすすめ。「牛すじ煮込み」(700円)は、アク抜きをしっかり施し、脂っこくないすっきりとした旨みを完成させる。

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丸一みなみ食堂
富山市大町2-136
TEL:076-423-3322
営:11:30~21:30
休:水曜
P:あり
席:カウンター6席、テーブル8席

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お店の温かな雰囲気は、Takt11月号「愛され続けるごはん屋さん」でチェックしてください。まだまだ富山の名店をご紹介しています。

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