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グルメ Gourmet

【富山の名店】世代を超えて親しまれる富山の変わらない味5店

 世代を超えて愛され続ける「ごはん屋さん」の味は、お客さんの求めるものを追求し、試行錯誤の末に辿り着いた“変わらない味”です。街の人々とともに歩んだ、名店の歴史と店主の想いを紹介します。


◆目次◆


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レストラン オータニ


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「カニクリームコロッケセット」(1,500円)。ライスとポタージュスープが付く。衣は薄めで、たっぷり詰まったカニクリームの甘み、旨みを存分に楽しむことができる。

世代を超えて受け継がれる
ふわふわカニクリームコロッケ

 42年間、高岡の地で愛されている老舗洋食店。長年さまざまな土地で料理の仕事をしてきた初代シェフが、「故郷の人たちに喜んでもらえるお店を作りたい」との想いで創業しました。初代が築いた確かな味は2代目に丁寧に継承され、そのおいしさで訪れる人の期待に応え続けてきました。

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自家製デミグラスソースは、長年継ぎ足しながら継承されてきた伝統の味。濃厚で香ばしく、食欲を強烈にそそる。

 不動の人気を誇る「カニクリームコロッケ」は、創業当時からの看板メニューの一つ。使用するベニズワイガニは、その日の朝に新湊から仕入れます。新鮮で甘い身と、なめらかなクリームが絶妙にとけ合い、かわいらしい俵型を成形。薄めの衣がカニクリームの弾力とボリュームを引き立たせ、満足感もひとしおでうす。継ぎ足しで作る自家製デミグラスソースは、コロッケともごはんとも相性が良く、どんどん箸が進みます。
 カップルのデートや家族のランチ、仕事の合間のひとときなど、年代もシチュエーションも幅広いです。洋食の魅力を伝え続けてきたこの名店には、今日も多くの人の笑顔があふれています。

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これからの時期に恋しくなる熱々の「シーフードグラタン」(1,150円)。ごろごろっとした大きなエビなど、魚介の旨みもしっかり感じられる。

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先代の奥さんの大谷ひろみさん(中央)と息子の真治さん(左)を中心に、笑顔の絶えないスタッフが明るくお出迎え。


レストラン オータニ
高岡市宝町3-4
TEL:0766-24-3106
営:11:30~15:00(LO14:00)、17:00~21:00(LO20:00)
休:火・水曜
P:15台
席:カウンター4席、テーブル39席

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お食事処 ポーク


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「ポーク風ライス」(600円)。これしか出ない日もあるというほど人気の看板メニュー。食べやすい大きさがうれしい揚げたてカツに、トロリとかかったケチャップが食欲をそそる。

おいしさを届け続けて55年
リーズナブルな満足ランチ

 富山市の雪見通りにある、情緒あふれる店構えの食事処『ポーク』。創業から55年間、この街の人たちにおいしくリーズナブルな料理を届け続けてきました。
 ほかではお目にかかれない「ポーク風ライス」は、長年愛されてきた一番人気のメニュー。マッシュルームやエビが入った甘めのチャーハンに、半熟卵とカラッと揚げたてのトンカツをトッピング。それぞれが邪魔をしない絶妙な味のバランスで、一度にいくつものおいしさを楽しめるのがうれしい一品です。
 ともに働いていた奥さんが数年前に他界した際には閉店の二文字が頭をよぎりましたが、周囲からの応援と励ましで再スタートを切ったそうです。「家族のためにごはんを作るような気持ちで調理している」と笑う店主の岩田さん。そんな親しみが込められた料理とともに、この街を行き交う人たちをこれからも温かく見守っていきます。

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「ポーク風ライス 豚汁セット」(750円)。風味豊かな酒かすがポイント。白菜やにんじんなど、たっぷりの野菜と白味噌がとけ合う。

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勢いよくごはんを炒める匂いと、トンカツがカラリと揚がる音が厨房に響く。おいしさの秘訣は、すべて身体が覚えている。


お食事処 ポーク
富山市東田地方町1-4-17
TEL:076-441-7872
営:11:30~13:30 ※ごはんがなくなり次第終了
休:土曜
P:4台
席:カウンター5席、小上がり12席

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麺専門店 アラキ


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「みそホルモン中華」(900円)。野菜に、煮干し、数種類の削り節を入れ、40時間以上煮込んだあっさりコクのある豚骨スープに、たっぷりのホルモンを合わせる。連日行列の名物メニュー。

腹ペコで行くのが大正解
自家製麺をたっぷり味わう

 創業56年を迎えた『アラキ』の醍醐味は、何といってもボリュームとホルモンの旨さ。戦後の食糧難を経験した初代店主が、おいしいものをたくさん食べてほしいと創業し、現在も麺の量は一般的な量の約2倍近くあるそうです。
 ラーメン、うどん、そばのすべての麺は自家製。ラーメンは水加減が難しい点から敬遠されがちですが、かん水の少ない身体にやさしい麺を使います。店主が毎日粉の具合を確認しながら練り、水加減も季節によって微調整を繰り返します。2種類の小麦粉を使ううどんは、コシのある透き通った麺に特徴があります。ホルモンも人気で、2度煮ることによって味が染みてやわらかく、醤油風味でどの麺ともなじみます。
 創業した当初は客足も伸びなかったそうですが、今では開店を待つお客さんの姿も多いそう。一杯の量に詰まった愛情とやみつきになるホルモンで、帰り道はお腹も心も大満足に。

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富山県内産と北海道産をブレンドしたそば粉で打つ「小盛ざるそば」(790円)。芳醇な香りと噛み応えのある食感が特徴。

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豚バラ肉、豚モモ肉を乱切りにしたものをじっくり煮込んだ、とろけるようなやわらかさが人気のホルモン。クセがなく、子供や女性のファンも多い。


麺専門店 アラキ
富山市住友町24-11
TEL:076-438-0012
営:11:00~15:00
休:日曜、祝日
P:50台
席:カウンター20席、テーブル20席

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グリル不二軒


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ハンバーグ、鶏の唐揚げ、魚フライ、エビフライに付け合わせとボリューム満点「特ランチ(730円)」。お店の努力あってこそのクオリティと価格に心もお腹も大満足。

親子3人で切り盛り
愛され続ける街の洋食屋

 『グリル不二軒』は、手間暇かけたおいしさと財布にやさしい価格、そしてボリュームで人気のお店。創業当初からある「ビーフカツ」は赤みが残るようやわらかく揚げたヒレ肉の旨さがしっかりと堪能でき、「カニコロッケ」は手作りのベシャメルソースにカニ、タマネギ、マッシュルーム、コーンがたっぷり。トマトソース、ドレッシング、生パン粉も手作りにこだわり、見事な名脇役としてメインを引き立たせています。カリッと薄い衣の生パン粉は焦げやすく揚げ方が難しいが、サクッとした絶妙なおいしさを作り上げています。
 初代店主の息子である2代目は、仕込みにこだわる父の背中を見て育ち、ホテルのシェフを経て14年前にお店に入ったそうです。トッピングが付けられるようになったのは2代目のアイデア。1個からトッピングできるため、自分好みにカスタマイズしてみて。

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やわらかな肉の旨みを凝縮した「ビーフカツ」(950円)にトッピングしたのは大きな「カニコロッケ」(280円)。

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カウンター席からは臨場感あふれる調理シーンが眺められる。親子3人、息のあった動きに目が釘付け。


グリル不二軒
富山市石金1-9-18
TEL:076-425-3388
営:11:00~22:00
休:月曜
P:10台
席:カウンター14席、座敷・小上がり28席

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麺房 みなみ


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コクと甘みのある熱々の鴨のつけ汁に、太めの冷たい蕎麦をつけて食べる「鴨せいろそば」(1,000円)。ネギと鴨は言わずと知れた組み合わせだが、鼻をくすぐる柚子胡椒の香りと辛さが鴨によく合う。

黒艶の”みなみ流そば”を
お腹いっぱい食す幸せ

 創業当時は食堂としてスタートし、今はそば屋として2代目夫婦が切り盛りしている『みなみ』。そばは栄養価の高い挽きぐるみと標準のそば粉をブレンドし、黒っぽい色が特徴的。ダシには本花けずり、厚けずりなど3種類の鰹節と昆布を使っています。「今日の蕎麦には昆布を練り込んでいるんだよ」と話すご主人は好奇心旺盛で研究熱心。自家製麺だからこその創意工夫です。
 人気の「鴨せいろ」は合鴨の脂が溶け出した温かい鴨汁と冷たい蕎麦に柚子胡椒の辛さと香りでピリッと引き締まっています。新鮮な合鴨は臭みがなく、厚みはあるのにやわらかい。香ばしい焼きネギとの相性も良いです。そのほか「カツ丼と鴨せいろのセット」など、セットメニューも豊富です。たくさん食べる人が好きなご主人のサービス精神で、今日も腹ペコな人たちの胃袋を掴んでいます。

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食欲を刺激する甘い香りが漂う「カツ丼」(1,000円)は、ダシがひたひたに染みている。小盛りのそばorうどん付き。

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「たくさんそばを食べる人が好きなんだよ」と話す主人。たくさん食べる人のために追加せいろは300円に設定した。毎日、せいろを3枚食べる常連さんもいるとか。


麺房 みなみ
射水市大門101
TEL:0766-52-0322
営:11:00~14:30(LO14:00)、17:00~20:00(LO19:30)※そばが無くなり次第終了
休:火曜
P:25台
席:カウンター4席、テーブル34席

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お店の温かな雰囲気は、Takt11月号「愛され続けるごはん屋さん」でチェックしてください。まだまだ富山の名店をご紹介しています。

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