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グルメ Gourmet

【富山のレトロ喫茶店】ノスタルジーを感じる長く愛される喫茶4店

 物思いにふける1人の時間、友人とのひと休みの時間など、時代の移り変わりのなかでも、変わらず私たちの生活に寄り添ってきた喫茶店。日々の喧騒から少し離れ、ノスタルジーな雰囲気に浸りたいときは、長く愛され続けるレトロ喫茶店を訪れてみましょう。


目次


・ ・ ・ ・ ・

フルーツパーラー 源平

創業|昭和45年|
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「フルーツパフェ」(650円)。昭和レトロなパフェグラスに、季節の果物とバニラアイスがぎっしり。

愛され続けて半世紀
地域と歩む懐かしの純喫茶

 1970年、当時国鉄の車掌として働いていた主人の発想から始まった『フルーツパーラー源平』。駅前開発が進むなか、昔ながらのメニューと店主の温かな人柄で時代の変遷を乗り越えてきました。
 甘酸っぱい果物と冷たいバニラが口の中で溶け合う「フルーツパフェ」は、創業から変わらないものの一つ。白桃やりんごなど、季節の果物とアイスクリームのみというシンプルさで、多くのファンを掴んできました。軽食につまみやすい「玉子サンドイッチ」には、小矢部の名産卵を使用。薄切りにしたキュウリが全体をさっぱりと引き締め、バランスの良い一品です。
 高校生から90代まで訪れる純喫茶だからこそ、どの世代にも馴染みやすいメニューが取り揃えられているのがうれしいところ。流行り廃れに惑わされず、地域とともに歴史を築いてきたこの場所で、今日も思い思いの憩いのときが流れます。

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「玉子サンドイッチ」(600円)。しっかり味のついた薄めの玉子焼きに、キュウリとマヨネーズがベストマッチ。

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お喋りを楽しみたいときはカウンターに、ゆっくりしたいときはテーブルに。心地よい距離感でどこにいても落ち着ける。52年前の椅子もそのままで、隅々まで風情が感じられる。


フルーツパーラー 源平
小矢部市石動町10-39
TEL:0766-67-3223
営:7:00~18:00
休:日曜
P:5台
席:カウンター9席、テーブル30席


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UCCカフェ メルカード

創業|昭和51年|
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当時、日本に3台しかなかったというドイツ製の焼き器で焼く「ワッフルセット(アイスクリーム付き)」(800円)。単品420円。

富山駅前の変遷のなかで
変わらないこだわりの一杯

 昭和51年から、富山駅前でくつろぎのコーヒータイムを提供してきた喫茶店。営むのは、上島清司さん、紀子さん夫婦。客層は幅広く、何十年も通う98歳の女性もいれば、SNSで知ったと訪れる10代のカップルもいるそうです。
 メニューは、サイフォンで一杯ずつ抽出するコーヒーをはじめ、外はカリッ、中はもっちりと焼き上げるワッフル、牛肉とタマネギ、きのこで作るカレーなど、モーニングからランチ、スイーツまで揃います。どれも昭和を思わせる価格で、常連客から「店がなくなると困るから値上げして」と言われたことも。
 「常に自分がおいしいと思えるものを提供している」というマスターに、紀子さんは「コーヒー豆も、ワッフルの粉も最も品質の良いものを使ってきた。マスターは何でも1番が好きだから」と微笑む。時代の変遷のなかでも変わらない店がここにあります。

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液を十分に染み込ませた分厚いパンをバターで焼き、シナモンシュガーを振りかけた「フレンチトースト」(320円) 。

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コーヒー好きのマスターは、会社員から転身し、UCCでの修業を経て開店。46年の歳月が流れ、夫妻はともに80代に。「最近はテレワークでお客さんが減って寂しい」と妻の紀子さんは話す。


UCCカフェ メルカード
富山市桜町1-2
TEL:076-441-9545
営:8:00~17:00
休:日曜、不定休あり
P:なし
席:カウンター6席、テーブル12席


・ ・ ・ ・ ・

コーヒーハウス マイケル

創業|昭和57年|
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自家製カレーにハンバーグが2個入った「焼きカレー(ミニサラダ付き)」(800円)。あふれるチーズがたまらない。

お腹いっぱい食べて楽しく
人と人が繋がる憩いの場

 子供から90歳のおばあちゃんまで幅広い世代が集う店が氷見にあります。常連客に「ちーちゃん」と呼ばれる清水千恵子さんが、「子連れで気軽に話せる場所を」と40年前に開いたコーヒーハウスだ。10年前に現在の場所に移転し、昨夏、息子の英洋さんが跡を継ぎました。
 千恵子さんのママ友は、今や毎日通う常連さん。肩書きや立場を抜きに、人と人として接するのが店のモットーで、「お腹いっぱいにして、しゃべって発散してほしい」と千恵子さんは話します。店に1年以上通ったときには、千恵子さんが選ぶコーヒーカップが贈られ、その人が引っ越すときにははなむけに、亡くなったときには思い出の品として家族にプレゼントしてきたそうです。
 名物はアツアツの「焼きカレー」や、開店当時からあるフルーツサンド。ボリューム満点のメニューからもサービス精神旺盛な店の姿が伺えます。

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ふんわりパンで旬のフルーツをはさんだ「フルーツサンド」(650円)。秋にはシャインマスカットが登場することも。「ブレンドコーヒー」(400円)。

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1年以上店に通ってくれたお客さんに贈る、その人の好みやイメージに合わせて選んだ“マイカップ”が並ぶ。


コーヒーハウス マイケル 
氷見市中央町14-4
TEL:0766-74-5347
営:9:00~18:00
休:不定休
P:なし
席:カウンター7席、テーブル10席、小上がり10席


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珈琲駅 ブルートレイン

創業|昭和55年|
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「コーヒーチーズケーキ」(550円)は、自家製のレアチーズケーキ。生クリームの上にはワインに浸したレーズンが。

鉄道模型に囲まれて
「珈琲駅」で旅を夢見る

 窓や座席、天井や電灯に至るまで、蒸気機関車の客車をイメージした店内。ボックス席の窓から見えるのは、軽快に走る往年の人気列車「ブルートレイン」。昭和55年、鉄道好きの中村正陽さんが開いた『珈琲駅 ブルートレイン』には、中村さんが所有する鉄道模型約1,200台のうち、250台が展示されています。
 店内を1周するようにレールが敷かれ、模型列車が走行する姿も楽しめます。鉄道ファンの聖地として知られ、北海道や九州から、同店を目的地に孫を連れて通う人もいるといいます。「昔は、本物と一緒と喜ばれたが、今はブルートレインを知らない世代が増えたね」と中村さん。
 看板のコーヒーは、冷水で6、7時間かけて抽出するウォータードリップ式で、一晩寝かせ熟成させた、まろやかな味わいが魅力。コーヒー片手にノスタルジックな鉄道旅に思いを馳せましょう。

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オレンジが浮かぶ、砂糖入りの「オレンジコーヒー」(600円)。かきまぜずに静かに風味を楽しむのがおすすめ。

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「生活に溶け込んでいた市内電車が、子供のころから大好きだった」という中村さん夫婦が営む純喫茶。店内には手作りの市内電車も展示されている。


珈琲駅 ブルートレイン
富山市鹿島町1-9-8
TEL:076-423-3566
営:10:00~18:00
休:火曜
P:8台
席:カウンター4席、テーブル22席


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Takt11月号では、さらにレトロ喫茶店の写真を掲載しています。ぜひお手にとってチェックしてください。

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