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【富山のスイーツ】八尾のおわらと街の風情を感じる「おわらパフェ」
八尾町福島の餅店『苗代屋』の3代目店主が発案した「おわらパフェ」が話題を呼んでいます! 今年の「越中おわら風の盆」は中止になってしまいましたが、今回発売された新メニューには、多くの人たちの想いがたくさん詰まっています。街の風情を感じられるスイーツを目当てに足を運んでみては♪
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八尾のおわらと街の風情を感じる
おわらパフェ
「おわらパフェ」(550円/税込)
八尾町の『小蔵亀寿堂』で毎週土曜13:00~、第1・3日曜11:30~数量限定で販売。
自家製のあやめ団子に粒あん、バニラアイスなどを詰め込んだカップに『高野もなか店』の編み笠の最中が飾りに。団子の串が手のように見えて、まさにおわらを踊っているように感じます。また、下段にはゴマの最中を砕いて八尾町の石畳をイメージ。
編み笠の最中の型は八尾の和菓子店が随分昔に作ったものを、偶然に高野さんのところで保存されていたそう。苗代さんが直接交渉して、その型を使用させてもらうことになりました。
「いろいろなご縁でこのおわらパフェが完成しました。残念ながら今年のおわら風の盆は中止となりましたが、ぜひこのパフェを通じて、おわらを感じてもらえたら」と『苗代屋』3代目店主の苗代淳也さん。
お餅屋さんの朝は早く、4時にはスタートします。8時ごろには出荷をして、午後は配達や仕入れ、翌日の仕込みなどを行います。
家業を継いだのは今から約20年前。食文化の多様化、核家族化などのさまざまな時代背景の移り変わりとともに、業界全体も大きく変わってきたという。高齢化に伴う後継ぎ問題などもあり、閉塞感も一部では漂っています。そのなかで3代目店主が、新しいことにチャレンジするようになったきっかけは「子供たちが喜んでもらえるような餅をつくること」という想いでした。
家業をコンプレックスに感じた時期もありましたが、今では誰よりもお餅のことを考え、お餅に毎日向き合い、常に試行錯誤を繰り返しています。
「ふるーつ大福」は毎週水・日曜に店頭販売のほか、
「ファミリーマート富山八尾福島店」「JA富山市まんなか市場」でも販売中。
メロン250円、パイナップル216円、キウイ216円など。
「お餅を面白く、楽しく、可愛く」をテーマとして、ある時期に「ふるーつ大福」を発案しました。メロンやパイナップル、キウイなどの旬のフルーツを大福に。いちご大福は数多くありますが、これだけ季節ごとのバリエーションがあると、選ぶ楽しみも倍増! 夏には桃やスイカも登場するので、心待ちにしているファンも多いそう。
お餅という食文化をもっと幅広い世代に知ってもらう活動を通じて「子供たちにこの餅屋という仕事を誇りに思ってもらいたい」と笑顔で語る姿が印象的でした。
このような状況では、ときどき後ろ向きに考えてしまうことも多くあると思います。ただ何もしないで時が過ぎるのをじっと待つのではなく、今できることを考えて前向きに笑顔で取り組むことで、未来のあるべき姿を一歩ずつ形成していくことになるのでは。
来年、八尾の風物詩「おわら風の盆」が見られるようになったときは、きっと今まで以上におわらの存在意義を感じることができるはず。この「おわらパフェ」を食べながら、町流しが見られることを心待ちにしましょう。
餅の苗代屋(もちのなわしろや)
富山市八尾町福島73
TEL:076-454-4815
営:8:00~12:00
休:月曜
P:なし
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