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映画『果てしなきスカーレット』公開挨拶 舞台挨拶レポート
監督 細田守
11月27日、『TOHOシネマズ ファボーレ富山』にて、『果てしなきスカーレット』の公開と「IMAXシアター」県内初導入を記念した舞台挨拶付き上映会が行われ、上市町出身の細田守監督が作品に込めた想いを語りました。

監督にとって、ふるさと富山とは?
高校卒業までの18年間を富山で過ごしました。当時は富山の美しさや食べ物のおいしさを当たり前のように思っていたので、金沢美術工芸大学を卒業後に東京でアニメーションの仕事につき、富山に帰ったときに初めて、ふるさとの素晴らしさに気付きました。そんな体験をもとに約13年前に作ったのが、亡くなった母をモチーフにした『おおかみこどもの雨と雪』です。自分が育った上市町を舞台に、まさか母を題材に映画を作る日が来るとは思っていませんでしたが、富山で育ったことの幸運や「有り難さ」を映画にすることができました。
今作の『果てしなきスカーレット』は、どんな作品? また、県内初導入の「I MAXレーザー」で観る良さは?
復讐に燃える中世の王女が、死者の国で自分の生き方を探し成長していく物語です。私が今まで手がけてきた中で最もスケールの大きな作品であり、映画館の設備の進化に負けない絵作りが求められる中で、絵の繊細さや奥行き、色彩など、大画面で細かいところまで楽しんでもらえるように新たな映像表現に挑戦しながら、時間をかけて丁寧に作りました。湾曲して包み込むような「I MAXレーザー」の大スクリーンで観ると、これまでにない色鮮やかな映像と身体が震えるくらいの音響も体感できると思うので、「映画を観る」というより、「映画を体験する」感覚で、映画の世界に没入して楽しんでもらえると思います。

今作で復讐をテーマに選んだ理由は?
この物語を作り始めたのは、4年前のコロナ禍が明ける頃でした。やっとひと息つけるかと思いきや、コロナ禍が終わるのを待っていたかのように、世界のあちこちで争いや戦争が始まりました。報復の連鎖が続き、破壊された街は「地獄」のようで、「争いはどこまで続くのか」「どうすれば報復の連鎖は終わるのか」と考え、今日的なテーマである復讐を軸に映画を作ることにしました。そして、400年ほど前に書かれた、復讐劇の元祖であるシェイクスピアの『ハムレット』をもとに物語を組み立てました。
また、10歳になった娘が、これからの世の中を平和に過ごしてほしい、成長したときに望むことがやれる世の中であってほしいという願いも込めました。

富山のみなさんにメッセージを。
富山に戻ってくるたびに、ふるさと富山はいいところだなと思います。そして、「富山はいいところだ」ということが、だんだん全国の人にバレつつある…(笑)。富山のいい評判や、県外の方が「富山に行ってみたい」「移住したい」と話すのを聞くと、富山県出身者として誇らしげな気持ちになります。
富山のみなさんに、富山で育った私の映画を観てもらい、こうして大きなスクリーンで映画のおもしろさを共有してもらい、とても幸せです。

©2025 スタジオ地図
映画『果てしなきスカーレット』
大ヒット公開中
[STORY]
父を殺した叔父への復讐に燃える中世デンマークの王女スカーレットが、死者の国で現代日本から来た看護師・聖と出会い、憎しみから開放され「生きる意味」を見つけていく物語。
父を殺した叔父への復讐に燃える中世デンマークの王女スカーレットが、死者の国で現代日本から来た看護師・聖と出会い、憎しみから開放され「生きる意味」を見つけていく物語。
キャスト/芦田愛菜、岡田将生、山路和弘、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、白石加代子、吉田鋼太郎、斎藤由貴、松重豊、市村正親、役所広司

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