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【神主さんに聞いてみた③】秋の行事「七五三」とは、そもそも何だろう?


これまで七五三の意義を説明していただき理解したのですが、そもそもお祓い、ご祈願を受ける際、どのようにすればいいのでしょうか?

まずは電話、もしくは各神社のHPやSNSでも情報を発信しているのでご確認ください。 予約が必要だったり、神事や行事でご祈願不可の時間帯があったり、各神社によってさまざまです。

ご祈願の申し込みの際は、どのようなことが必要でしょうか?

日時と準備するものを確認してください!
【予約不要の場合】 直接神社にいって受付してください。
【予約が必要な場合】 希望日時をお伝えください。希望に添えない場合もあるのでいくつか候補日を設けておくとスムーズです。

【準備するもの】
準備するものは、初穂料(はつほりょう)神様にお供えするお金です。 それと共に、お酒一升か二升をご用意されると丁寧です。 神社によって多少違いはありますので、遠慮なく何が必要なのか聞いてください。
不安があれば各社のHPやSNSをまず確認されることをおすすめいたします。

初穂料とお酒ですね! そういえば、玉串料や献酒、お神酒などもよく聞きますが、これらは違うのでしょうか?

厳密には違いはありますが、同じと考えていただいても構いません。(笑)
ここも大事なポイントで、玉串料のお金とお酒をもっていくだけではなく、玉串料は封筒に納める、お酒は熨斗(のし)をつけることが神様への気持ちになります。
上は玉串料もしくは初穂料 下にお子様本人の名前
熨斗(のし)は上に献酒、奉献酒 下にお子様本人の名前 と書きます。



なるほど、ちょっとしたことが大事なんですね! ここで何回も話にでていますが、七五三も地元の神社でお祓いを受けるものなんですか?

七五三もそうですし、初宮詣りや安産祈願など、地元の神社で受けることをお勧めしています。

七五三ならではのエピソード何かありますか?失敗談もあればお聞きしたいです!

着物や場所に慣れていないので、泣いてしまうお子様がいらっしゃいます。親御さんは落ち着かせようとしますが、泣いたままでも我々神社側は結構です!!


厳かな場所ですので、静かにするように子どもに言ってしまいがちですが、いいんですね?

子供の本分ですからね!
失敗したわけではないのですが、ご兄弟のうち一人が七五三を迎えられたご家族がいらっしゃいました。当日、兄弟全員が着物を着てこられて、千歳飴を一人分しか準備しておらず、人数を聞き間違えたのかと…。とても焦った経験はありますね(笑)

最近ですと、コロナの影響で七五三の年にお祓いを受けられなかったお子様ですかね。
何かしらの事情で対象年齢の時にお祓いを受けられなかったんだけど、大丈夫ですか?という問い合わせが多い気がします。 その場合も遠慮なくご相談いただければと思います。年齢がずれたとしてもご祈願を受けたい、その気持ちは神様に伝わると思います。

普段は聞けない意外なエピソードもありがとうございました!

最後に、「地元の神社でお祓いを受ける」ことが大変大事だと思います。 富山県神社庁HPでは今年も「七五三MAP」を公開していますので、参考にしていただきたいです。 また、氏神神社検索で地元の神社の神主さんの連絡先がわかりますので、こちらもご参考に!


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【昨年(令和6年)版】



前回に引き続き、よろしくお願いいたします。早速ですが、おさらいとして「七五三」とはそもそもどのような行事なのでしょうか?

神様に子供のこれまでの成長を感謝し、これからも健やかに成長をするようお祈りする神事が七五三詣になります。
起源や神事の内容について

これから七五三について考える際は、多くの人がインターネットで検索すると思います。調べてみると、「写真撮影のみの七五三」、「必ずしもご祈祷やお祓いを受ける必要はない」と出てきましたが、実際はいかがでしょうか?

神社としてはお参りして、しっかりとお祈りをしていただきたいと思います。 着物をまとい写真を撮り、家族で楽しむことが七五三だと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これ自体は決して悪いことではありません。
しかし、先ほど申し上げた通り、七五三は神事であり、家族そろって神様にお祈りする儀礼ですので、神社にお参りをすることも含めて「七五三詣」になります。

余談になりますが、神事で着物を着ることにこだわる必要はなく、フォーマルな正装、悠然とした心構えで臨むことが重要だと考えています。

なるほど、厳しいルールや規則があるわけではなく、七五三を行う意味や意義を各々考えることが大事なんですね。

そうですね、晴れ着に関しても、本人や家族が見て楽しむということもあるかもしれませんが、神様に会いにいくのにふさわしい姿の一つとして考えていただければと思います。ご家族だけではなく、神様にも成長した姿をお見せして、喜んでいただくという気持ちも忘れずにいてください。


ご祈祷の有無ですが、参拝だけでもOKという記事も多く見受けられます。

七五三詣は確かに子供が中心にはなりますが、このような人生儀礼は「家族」で行い、祝うものです。また、ご祈願は神様の近くでお参りできる貴重な場面の一つでもあります。 ご神前では、お子様だけでなく、家族全員が神様に対して祈ることができますので、ご家族の方にもお祓いを受けて気持ちを新たに、家族の絆を深めていただきたいです。 お祓いを受ける場合でも、参拝だけの場合でも、しっかりと神様に感謝を込めてお祈りをしましょう。

七五三だけに限らず、ほかのご祈願でも、お祓いを受けると背筋が伸び、清々しい気持ちになりますね。。

神様はもちろんですが、境内には神様を感じる場所がありますので、そのようなスポットで写真を撮るのも楽しみの一つかもしれませんね。


あれ? 写真撮影だけはオススメしないのでは。(笑)

ご祈願、お参りをされてから、ゆっくりと境内を散策して楽しく写真撮影をしてください!

富山県神社庁のHPでは、七五三に関する情報や「七五三MAP」を発信しています。 ご祈願やお祓いは地元の神社で受けることをお勧めしていますので、MAPで近くの神社を探してお参りしましょう。 また、地元の神社がわからない場合は氏神検索で調べて、表示される宮司さんに連絡してみてください。
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【昨年(令和5年)版】


「七五三」と聞くと、小さい子供がお宮にお参りに行くイメージがありますが、そもそもどのような行事なのでしょうか?

「七五三」とは、神様に子供のこれまでの健やかな成長の感謝を伝え、これからも何事もなく健康に過ごせるようにお祈りする神事です。
諸説ありますが、江戸時代に第5代将軍徳川綱吉の長男の健康を盛大に祈ったことに由来し、旧暦の11月15日に行わるようになったとされています。ほかにも七と五と三を足して15日(7+5+3=15)という説もあるようです。

なぜ7・5・3の歳に行うようになったのでしょうか?

数え年の3歳男女、5歳の男の子、7歳の女の子を祝うものとして、公家や武家で行われていた儀式がもとになっているようです。
3歳で行っていたのが「髪置(かみおき)の儀」です。当時は、3歳まで髪を剃る風習があり、それを終えて髪を伸ばし始めるのがこの儀式でした。
5歳は、袴を着始める「袴着(はかまぎ)の儀」、7歳で「帯解(おびとき)の儀」という、それまでの付紐を外して大人と同じ帯を結び始める儀式が行われていました。

満年齢ではなく、数え年ですか?

昔は数え年で行っていたようですが、最近は満年齢で行う場合も増えてきました。
本来は数え年で行うものと理解をしたうえで、子供の成長にあわせて満年齢で七五三詣りを行っても差し支えないでしょう。
<令和5年の七五三対象>
7歳女の子
→満/平成28(2016)年、数え/平成29(2017)年 生まれ
5歳男の子
→満/平成30(2018)年、数え/平成31・令和元(2019)年 生まれ
3歳男女
→満/令和2(2020)年、数え/令和3(2021)年 生まれ


実際に、神社ではどのようなことをするのでしょうか?

お参り、ご祈祷の後に、「千歳あめ」やお守りを授かることがほとんどです。
皇室では、「碁盤の儀」という碁盤の上からジャンプする儀式があります。碁盤の目が規則正しいことから、そのように規律正しく育つように、飛び降りることで大地にしっかり立つなどの意味が込められているそうです。

七五三と言えば、千歳あめのイメージがあります!

昔は、子供が病気にかかることが多く、生存率も低かったので、「千歳あめ」には、長く伸ばされた飴を長生きになぞらえて、千歳まで生きてほしいという思いが込められています。
また、千歳あめの袋には、鶴亀や松竹梅など縁起の良い紋様が描かれていることが多いのも、健康でいてほしいとの願いからきていると考えられています。
健康であることが何よりなので、健康を祈りながら食べましょう。



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