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【神主さんに聞いてみた③】秋の行事「七五三」とは、そもそも何だろう?
前回に引き続き、よろしくお願いいたします。早速ですが、おさらいとして「七五三」とはそもそもどのような行事なのでしょうか?
神様に子供のこれまでの成長を感謝し、これからも健やかに成長をするようお祈りする神事が七五三詣になります。
起源や神事の内容について
これから七五三について考える際は、多くの人がインターネットで検索すると思います。調べてみると、「写真撮影のみの七五三」、「必ずしもご祈祷やお祓いを受ける必要はない」と出てきましたが、実際はいかがでしょうか?
神社としてはお参りして、しっかりとお祈りをしていただきたいと思います。 着物をまとい写真を撮り、家族で楽しむことが七五三だと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これ自体は決して悪いことではありません。
しかし、先ほど申し上げた通り、七五三は神事であり、家族そろって神様にお祈りする儀礼ですので、神社にお参りをすることも含めて「七五三詣」になります。
余談になりますが、神事で着物を着ることにこだわる必要はなく、フォーマルな正装、悠然とした心構えで臨むことが重要だと考えています。
なるほど、厳しいルールや規則があるわけではなく、七五三を行う意味や意義を各々考えることが大事なんですね。
そうですね、晴れ着に関しても、本人や家族が見て楽しむということもあるかもしれませんが、神様に会いにいくのにふさわしい姿の一つとして考えていただければと思います。ご家族だけではなく、神様にも成長した姿をお見せして、喜んでいただくという気持ちも忘れずにいてください。
ご祈祷の有無ですが、参拝だけでもOKという記事も多く見受けられます。
七五三詣は確かに子供が中心にはなりますが、このような人生儀礼は「家族」で行い、祝うものです。また、ご祈願は神様の近くでお参りできる貴重な場面の一つでもあります。 ご神前では、お子様だけでなく、家族全員が神様に対して祈ることができますので、ご家族の方にもお祓いを受けて気持ちを新たに、家族の絆を深めていただきたいです。 お祓いを受ける場合でも、参拝だけの場合でも、しっかりと神様に感謝を込めてお祈りをしましょう。
七五三だけに限らず、ほかのご祈願でも、お祓いを受けると背筋が伸び、清々しい気持ちになりますね。。
神様はもちろんですが、境内には神様を感じる場所がありますので、そのようなスポットで写真を撮るのも楽しみの一つかもしれませんね。
あれ? 写真撮影だけはオススメしないのでは。(笑)
ご祈願、お参りをされてから、ゆっくりと境内を散策して楽しく写真撮影をしてください!
富山県神社庁のHPでは、七五三に関する情報や「七五三MAP」を発信しています。 ご祈願やお祓いは地元の神社で受けることをお勧めしていますので、MAPで近くの神社を探してお参りしましょう。 また、地元の神社がわからない場合は氏神検索で調べて、表示される宮司さんに連絡してみてください。
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【昨年(令和5年)版】
「七五三」と聞くと、小さい子供がお宮にお参りに行くイメージがありますが、そもそもどのような行事なのでしょうか?
「七五三」とは、神様に子供のこれまでの健やかな成長の感謝を伝え、これからも何事もなく健康に過ごせるようにお祈りする神事です。
諸説ありますが、江戸時代に第5代将軍徳川綱吉の長男の健康を盛大に祈ったことに由来し、旧暦の11月15日に行わるようになったとされています。ほかにも七と五と三を足して15日(7+5+3=15)という説もあるようです。
なぜ7・5・3の歳に行うようになったのでしょうか?
数え年の3歳男女、5歳の男の子、7歳の女の子を祝うものとして、公家や武家で行われていた儀式がもとになっているようです。
3歳で行っていたのが「髪置(かみおき)の儀」です。当時は、3歳まで髪を剃る風習があり、それを終えて髪を伸ばし始めるのがこの儀式でした。
5歳は、袴を着始める「袴着(はかまぎ)の儀」、7歳で「帯解(おびとき)の儀」という、それまでの付紐を外して大人と同じ帯を結び始める儀式が行われていました。
満年齢ではなく、数え年ですか?
昔は数え年で行っていたようですが、最近は満年齢で行う場合も増えてきました。
本来は数え年で行うものと理解をしたうえで、子供の成長にあわせて満年齢で七五三詣りを行っても差し支えないでしょう。
<令和5年の七五三対象>
7歳女の子
→満/平成28(2016)年、数え/平成29(2017)年 生まれ
5歳男の子
→満/平成30(2018)年、数え/平成31・令和元(2019)年 生まれ
3歳男女
→満/令和2(2020)年、数え/令和3(2021)年 生まれ
実際に、神社ではどのようなことをするのでしょうか?
お参り、ご祈祷の後に、「千歳あめ」やお守りを授かることがほとんどです。
皇室では、「碁盤の儀」という碁盤の上からジャンプする儀式があります。碁盤の目が規則正しいことから、そのように規律正しく育つように、飛び降りることで大地にしっかり立つなどの意味が込められているそうです。
七五三と言えば、千歳あめのイメージがあります!
昔は、子供が病気にかかることが多く、生存率も低かったので、「千歳あめ」には、長く伸ばされた飴を長生きになぞらえて、千歳まで生きてほしいという思いが込められています。
また、千歳あめの袋には、鶴亀や松竹梅など縁起の良い紋様が描かれていることが多いのも、健康でいてほしいとの願いからきていると考えられています。
健康であることが何よりなので、健康を祈りながら食べましょう。
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