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おでかけ Leisure

【富山のアート】アートを訪ねて…作家たちのアトリエへ


なぜ彼らの作品は人々を惹きつけるのか、作品に隠されたその素顔を、少しでも知りたくて、県内の魅力的な作家たちのアトリエを訪ねてみました。


● 目次 ●



陶芸家* 金 京徳 Kim Kyungduk


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金さんが惚れ込んだ、季節や時間帯によってさまざまに表情を変える陶房からの景色。田んぼの緑と青い空に、白磁の壺が美しく映える。

ときめきを忘れないために
心の向くまま自由に生きる

 作家によっては、一目でその人の作品と分かる場合があります。むしろ、そうした代表作を生み出すために年月を費やす人は多い。金さんのギャラリーを訪れると、ありとあらゆる個性が共存していることに驚かされます。「誰でもいろんな面を持っているでしょう。だから、ぜんぶ私」と、金さん。韓国で陶工として引く手あまたでしたが、発注どおりの製品ばかり作ることに決別し、留学生だった南砺市出身の女性との結婚を機に来日。福井県の越前焼の窯元でさらに腕を磨き、現在陶房を構える南砺市の古民家に出会います。「陶芸家の細胞がここだと言った」と語るこの土地には、国境など関係ない伸びやかな自然があります。そんな別天地で金さんは、少年のように心をときめかせながら、作りたいものを作り続けています。

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上品な白磁と野性味あふれる黒い土を合体させた陰陽の対極文様を思わせる焼き物と、敢えてぐにゃりと失敗作かのように仕上げた、実験的な発想の作品。

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日本の茶人が賞玩し茶器に見立てた朝鮮半島の高麗茶碗。金さんにとって、南砺の土でルーツのある抹茶茶碗を焼けることは、大いなる喜びだったそう。

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ろくろを操り、指先の感覚で土を自在に成形する金さん。陶房の壁にはアイデアを書き殴ったハングル語。「今度は鳥をつくってみたい」と目を輝かせる。


Art  Spot

陶房 かささぎと虎
南砺市細野78
TEL:0763-62-4858
 P :5台
Instagram:@kimkyungduk
※見学を希望の場合は、事前に連絡が必要。


 



画家* 関口 彩 せきぐち あや


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F15キャンバスが横に5枚、縦に3枚並ぶ計15枚の連作を鋭意制作中。最終的には、2.65m×1.96mの大作に。完成形は南砺市の個展会場にてぜひ。

画家のフィルターを通して
自然の美をつぶさに見る

 幼いころから、野の草花や水辺のきれいな石に夢中だった関口彩さん。独学で描きはじめたという絵からは自然への愛情や敬意が伝わり、画家のフィルターを通して、観る側もその美しさに気づかされます。生まれ育った魚津や、さまざまな土地の自然からインスピレーションを受け、心象風景を青色で描いた〝ブルーシリーズ〞で知られますが、9月の「ヘリオス新鋭作家シリーズ」の個展「ひらく」では、華やかなピンクを使った作品や、下書きせず丁寧に植物を描き込んでいく大作を発表するなど、新たな表現も開花。また、作品世界をイメージした香りが漂う空間演出「香りのインスタレーション」や、関口さんの描いた花に色をぬり、壁に貼っていく共創型ワークショップなど、人とアートの多彩な繋がり方が体験できる内容となっています。

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個展に向けてアトリエで制作に励む関口さん。大きな連作を壁にかけ、全体を確認しながら筆を進めている。

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さまざまに使い分ける筆や、絵の具、消しゴムの粉を掃除する羽根ぼうきは、ガーデニングBOXやガラス瓶に収納。関口さんのアトリエでは、道具さえもナチュラルに響き合う。

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その色彩とともに、迷いなく美しく伸びるカーブは関口さんの絵の魅力。下書きなしで描く新作は、緻密にしてとても自由だ。


Art  Spot

なんとエナジー文化創造センター ヘリオスにて個展
【開催期間/ 9月12日(土)~27日(日) ※15日、24日は休館】
南砺市やかた100
TEL:0763-22-1125
営:10:00~17:00(最終入場16:30)
 P :300台
Instagram:@ayarts
料:500円、中学生以下無料


 



ステンドグラス作家* 花木 清 はなき きよし


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工房内にはギャラリーを併設。表情豊かなステンドグラスパネルや、幻想的な光を放つランプシェードなど多数並ぶ。ステンドグラス教室も開催している。

生活に溶け込むステンドグラス
光と輝きで生み出す魅惑の世界

 住まいや店舗、公共施設を華やかに彩るステンドグラス。花木さんはその魅力を「ガラスを通した光や輝きの変化」と語ります。だからこそ設置場所の方角や、光の色が映り込む壁・床など周囲の色まで把握し、空間との調和を大切にします。原色を避け、生活に溶け込むやわらかな色合いも花木さんの特徴。29歳でステンドグラスに出会い、会社員を辞め、東京で技法を学んで故郷に工房を設立。作品が県内外で多数採用され、国内外で賞を重ねます。富山市ガラス美術館で開催された「ジブリの大博覧会」(2018年)に展示された絵付けガラスのオブジェも好評を博しました。自分の個性よりも依頼主の要望を反映し、「喜んでもらえたときが一番しあわせ」といいます。今後は後進の育成や富山のガラス発展にも一層力を注ぎます。

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花木さんの代表作のパネル「木蓮ステンドグラス」。スランピング技法を用い、板ガラスに熱を加えて曲げてカットし、花びらの形に組んで立体的に制作した。

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フランスやドイツ、アメリカなどから輸入される材料の色ガラス。一枚ごとに異なる色の濃淡や気泡の表情が美しく、素材からも想像力がかき立てられる。

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ケイム技法を用い、カットしたガラスを鉛線で次々と組み上げていく花木さん。現在70歳で作家歴40年。長年の経験と確かな技術をさらに磨き上げている。


Art  Spot

アルファステンドグラス工房
富山市古沢202-1
TEL:076-434-3407
営:8:30~17:00
 P :10台


 



刺繍作家* yuru.ri.yura 


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刺繍をはじめたころに制作した大型の刺繍作品「basic1」。規則性のなかにも自然な揺らぎや流れがあり、いつまでも眺めていたくなる。

身に着けると気分が上がる
個性豊かな刺繍小物

 派手すぎず、でもパッと目を引く色使いに、繊細なステッチ。手刺繍で小物を制作する「yuru.ri.yura」さんの作品は、思わず足を止めて見入ってしまう、不思議な魅力をまとっています。結婚を機に富山へ移り住んだことをきっかけに、刺繍制作をスタート。当初は曇り空の多い富山らしい、淡くくすんだカラーの作品を好んで制作していました。出産を機に、子供の豊かな感受性や日々の発見から影響を受けるように。現在は、心弾むようなカラフルな色使いの作品も増えています。モチーフは花や海など自然界にあるものを中心に、あえて具体的な形にとらわれない抽象的なデザインが特徴。一つひとつ表情が異なるブローチやヘアゴムは、暮らしにさりげない彩りを添えながら、確かな存在感を放ちます。

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日常に取り入れやすいクルミボタンのヘアゴムは600円(小)と1,000円(大)。ブローチは制作時間に応じて1,500円~。

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コンパクトに作業できて、好きな場所で、好きなときに楽しめることが刺繍の魅力。無心で針を動かし、作品づくりに没頭する時間が癒やしにつながっているという。

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図案を細かく描き込む作品もあれば、大まかな構図だけを決めて自由に針を進める作品も。たくさんの刺繍糸のなかから、作品に合わせたカラーを組み合わせていく。


Art  Spot

富山縣護國神社「富山のみの市」にて出店
【 開催期間/月1回】
富山市磯部町1-1(富山縣護國神社)
営:8:00~11:00ごろまで出店
 P :神通川河川敷に無料駐車場あり
Instagram:@yuru.ri.yura


 


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夏が終わり、食欲の秋がやってきます。
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たまには欲望を解放して、ストレスフリーなひとときを。
今日は、カロリーなんて気にしない!


書店・コンビニで好評発売中


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※Takt 10月号内で掲載されている価格は、消費税込の価格となっております。
※Takt10月号内に掲載されている情報は、すべて8月現在のものです。その後変更される場合があります。あらかじめご了承ください。


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