お風呂が自慢の温泉宿7選【岐阜・長野・石川・新潟】

HOME>
おでかけ>
お風呂が自慢の温泉宿7選【岐阜・長野・石川・新潟】

おでかけ Leisure

2023.09.29 更新

お風呂が自慢の温泉宿7選【岐阜・長野・石川・新潟】

プチ旅日帰り旅温泉日帰り入浴

　そこに立ち入るだけで歓声が上がりそうな、圧倒的な画力を持つお風呂。心身を癒すパワーを秘めた薬湯名湯。一度は訪れたい素晴らしいお風呂をご紹介します。

●目次●

・湯田中温泉　よろづや／長野県

・能登九十九湾　百楽荘／石川県

・つたや季の宿　風里／長野県

・新穂高温泉　槍見の湯　槍見館／岐阜県

・貝掛温泉／新潟県

・平瀬温泉　藤助の湯　ふじや／岐阜県

・松之山温泉　凌雲閣／新潟県

・　・　・　・　・

湯田中温泉　よろづや

桃山風呂

風情あふれる湯殿は進取果敢な先々代が日本一を目指して建てたという。無色透明の湯は42℃と熱めながら、さらりとして美肌効果も。庭園露天風呂や温泉蒸し風呂も併設し、思い思いに楽しめる。

唯一無二の風格漂う「桃山風呂」で

歴史を受け継ぐ湯につかる

　奥信濃の山々に抱かれた湯田中温泉郷。開湯は1350年前といわれる長命長寿の湯は、松代藩主真田家をはじめ、多くの文人に愛されてきました。

　名物の「桃山風呂」は荘厳な伽藍建築の大浴場で、登録有形文化財にも指定されています。風格のある建屋に、源泉かけ流しの湯で満たされた大きな楕円の湯船。唯一無二のクラシックな趣が非日常感を醸し出し、ゆったりと過ごせます。

四季折々の景色が楽しめる庭園露天風呂のほか、露天風呂、ジャグジーバスを備えた「東雲風呂」など、計６つの風呂で長寿の湯を堪能。

　信州牛や手打ちそばなど、信州の幸が彩る会席料理も楽しみの一つ。さらに２種類のサウナと風呂を備えた貸切の「プライベートSPA『梵』」もオープン。日帰り利用も可能で４人まで入れます。サウナーも注目する贅沢空間で癒やしのひとときを。

天然温泉のスチームサウナ、ロウリュウサウナ、水風呂、かけ流しの風呂を備えた貸切の施設。アメニティも充実しており、優雅にととのうことができそう。

信州プレミアム牛ステーキ、信州サーモンや信州大王岩魚のお造りなど、信州ならではの食材を生かした料理が存分に味わえる「科野会席」。

湯田中温泉　よろづや

長野県下高井郡山ノ内町平穏3137

TEL:0269-33-2111（受付時間9:00～18:00）

休:月１～３日

P:30台

HP:yudanaka-yoroduya.com

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き

平日22,000円～、休日前25,000円～　※プランに準ずる

日帰り入浴:なし

・　・　・　・　・

能登九十九湾　百楽荘

洞窟風呂

まるで青の洞窟のように美しく神秘的な「洞窟風呂」。光の差し込み具合でその色を変え、夜はさらに神秘性が増す。海の恵みの湯は極上の癒しのときを約束してくれる。

神秘さを湛える洞窟風呂で憩う

日本百景の湾を望む贅の宿

　日本百景の一つ、九十九湾の景色を手に取るように楽しめる全室オーシャンビューの宿『百楽荘』。なかでも、ひときわ異彩を放つのは、要塞のなかを探検するようなアプローチの先にある洞窟風呂。自然の洞窟を手掘りしてできた風呂を満たすのは九十九湾からくみ上げた海洋深層水。海のミネラルが溶け込んだ湯は肌をしっとりと整え、神秘的な雰囲気と相まって日々の疲れを癒してくれます。

美しい九十九湾の景色を望む開放的な空間でリラックスできる「展望風呂」。洞窟風呂とはまた違った趣で、ゆったりと湯を楽しめる。

　部屋のテラスや広縁からは湾が見渡せ、リアス式の入り組んだ海岸線は部屋ごとに違った美しさを見せてくれます。能登の里山、里海の幸をふんだんに盛り込んだ料理もここでの楽しみ。専用の桟橋で自ら釣った魚を調理してくれるサービスもうれしい。贅を尽くした宿での体験はきっと忘れられない思い出の１ページとなるでしょう。

洞窟風呂の先にある展望テラスには「壺風呂」が。海のミネラルたっぷりの湯を楽しみながら、自然が織りなす雄大な風景を堪能できる。

季節ごとの能登の食材のおいしさを一品一品凝縮して作り上げた会席料理。能登の地で育まれた山海の幸の奥深さを感じたい。

能登九十九湾　百楽荘

石川県鳳珠郡能登町越坂11-34

TEL:0768-74-1115

休:１、２月の水・木曜

P:30台

HP:www.100raku-noto.com

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き（２名１室の場合）

平日22,000円～、休日前31,900円～

日帰り入浴:なし

・　・　・　・　・

つたや季の宿　風里

大浴場　内湯

窓の外には季節ごとの高原の風景。そしてふんだんに使われた木曽檜の香りに包まれながらゆっくりとくつろげる内湯。自家源泉100％の御岳山の恵みの湯が日々の疲れを癒してくれる。

さわやかな風渡る高原の湯は

自然の恵みを肌で感じる心地よさ

　御岳山を望む開田高原に佇む宿『風里』。檜を贅沢に使った木の香り漂う館内には自然の風が吹き抜けます。心地よい風を感じつつ長い廊下の先には大浴場。白樺の木立を望む湯であたたまれば、涼やかな風がほてりを鎮めてくれ、自然の恵みが心も身体も癒してくれます。

自分で蒔をくべて楽しむテントサウナに源泉かけ流しの露天風呂を備える「スパテラス特別室」（２名１室86,900円～）。「スパテラスツイン」は２名１室の場合63,800円～。

　洗練されて落ち着きのある客室のなかでも最上の部屋がスパテラス特別室。テラスには源泉かけ流しの露天風呂に露天水風呂。自ら薪をくべるテントサウナでととのえば、極上のリラックスを得ることができます。開田高原の味覚を堪能した後は満天の星を楽しんで。移ろう自然に身をまかせ、時を忘れてくつろぎましょう。

開田高原で育まれた素材を用いた郷土料理や自然や地域の伝承をモチーフに作り上げた料理の数々。写真「氷すきやき」は、御嶽山の雪どけをイメージした通年提供の名物。

つたや季の宿　風里

長野県木曽郡開田高原木曽馬の里入ル

TEL:0264-42-1188

休:毎月２日間の不定休あり

P:あり

HP:kiso-kazari.com

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き（２名１室の場合）

平日33,000円～、休日前42,900円～

日帰り入浴:1,500円、繁忙期など日帰りを受けられない日もあるので事前に要確認。

・　・　・　・　・

新穂高温泉　槍見の湯　槍見館

混浴露天風呂「槍見の湯」

清流の先に、北アルプスの主峰・槍ヶ岳を望む「槍見の湯」。混浴のため、湯あみ着も用意。このほか、個性の違う４つの貸切露天風呂や、女性専用露天風呂、足湯などがある。

眼前に北アルプスと清流

野趣あふれる露天の湯めぐり

　築200年の庄屋を移築した母屋と檜造りの内湯、蔵を三層のメゾネットに改装した露天風呂付きの離れ、そして、清流沿いに点在する７つの露天風呂からなる『槍見舘』。木陰の下、川風を感じながら露天風呂をめぐるのは、何とも快いひととき。プライベート重視で、部屋にはあらかじめ布団が敷かれているため、湯上がりにいつでもごろんとできるのがうれしい。

大きな窓から、露天風呂さながらの大自然を満喫できる、源泉かけ流しの大浴場。晴れた日には標高3,180ｍの槍ヶ岳が正面に見える。

　また、奥飛騨に数軒しかない「飛騨牛料理指定店」でもあるこの宿では、最上級の飛騨牛や、川魚、採れたて野菜を使った滋味深い山里料理が味わえるのも魅力。五感のすべてを生かし、情趣豊かな旅を楽しみましょう。

夕食は旬の食材を彩り豊かにアレンジ。奥飛騨の清らかな水で育った岩魚の炭火焼きが大好評。料理に合う地酒も豊富に揃っている。

新穂高温泉　槍見の湯　槍見館

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587

TEL:0578-89-2808

休:不定休

P:15台

HP:yarimikan.com

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き（２名１室の場合）　21,050円～

日帰り入浴:大人500円、子供（３歳以上）300円、利用時間10:00～14:00　※利用不可日あり

・　・　・　・　・

貝掛温泉

泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉。消毒効果があるというメタホウ酸を多く含み、まるで目薬のような成分で、江戸時代から目に良い温泉といわれてきた。ドライアイや眼精疲労に効能があるとされる。

「目の温泉」と謳われる湯力

自然に囲まれた奥湯沢の一軒宿

　その昔、白雲禅師により開湯されたと言われ、江戸時代からは「目の温泉」として全国の人々が湯治に訪れたという『貝掛温泉』。明治時代から昭和初期には、内務省の製造販売許可を得てこの温泉の湯を使用した目薬を発売していた歴史もあります。塩みのある無色透明の湯は、越後湯沢温泉の成因と瀬波・松之山温泉の成因の両方が合わさっためずらしい泉質で、現代でも貝掛温泉の泉質とよく似た市販の目薬もあるほど。

温泉のおすすめ入浴方法

ぬる湯の湯口から手のひらで湯をすくい、目を大きく開き、湯にひたす。約１～２分、瞼を開閉して目を洗うのがオススメ。また、ぬる湯なので長湯するのもおすすめ。30～70分じっくり入って、最後に熱い風呂にサッと入って温まる「長湯入浴法」もお試しあれ。

　およそ９千坪の広大な敷地には、小さな滝や桜の木、秋には紅葉が楽しめる園庭も整えられ、見どころも満載。食事処で提供されるのは、越後山脈の新鮮な雪解け水が決め手の南魚沼産塩沢コシヒカリをはじめとした、四季折々の地域食材と自慢の地酒。奥湯沢の自然の恵みを全身で味わう旅に出ましょう。

古い建物ながら清潔感があるきれいな浴場。こんこんと湧き出る湯につかり、心身をほぐす極上のひとときを。

南魚沼産塩沢コシヒカリ、越後もち豚のしゃぶしゃぶ、岩魚の塩焼きなど、地域の魅力が余すことなく詰め込まれたここならではの食事。

貝掛温泉

新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686

TEL:025-788-9911

休:無休

P:50台

HP:kaikake.jp

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き（２名１室の場合）

平日18,700円～、休前日20,900円～　※入湯税150円別途

日帰り入浴:1,000円、土・日曜、祝日1,200円　※小学生以下半額

・　・　・　・　・

平瀬温泉　藤助の湯　ふじや

約15キロ離れた霊峰白山の麓に湧き出る源泉を引く。『ふじや』がある平瀬温泉は「子宝の湯」として名高い。硫黄質の温泉は、リウマチ、慢性中毒症、糖尿病などに有効という。

歴史と現代との調和感じる

心と身体を癒す古民家のお宿

　世界遺産「白川郷」から車で約15分の平瀬温泉の一角に建つ、築150年の大きな古民家の宿。白山の麓からひく源泉掛け流しの温泉が自慢で、湯あたりもやわらかくやさしいお湯は美肌にも良い。内風呂、露天風呂、貸切露天風呂があり、露天風呂では、四季折々の景色が見られ、これからの季節は紅葉や雪景色が楽しみです。

温泉のおすすめ入浴方法

源泉95度の湯を41度で入浴できるように間接冷却。加水、加温、循環器を一切行わない源泉掛け流し湯には、長くゆっくりつかることがおすすめ。湯冷めもしにくく、長時間ぽかぽかでいられる。

　飛騨産にこだわった山里らしい田舎料理も好評で、素材の味を活かした料理はシンプルでありながら特別感を味わわせてくれます。日々の喧騒を忘れ、静かな時間が過ごせる隠れ家のような『ふじや』で、「何もしない」という贅沢を堪能してみては。

飛騨の食材を生かした山里料理。大豆を擦った汁もの「すったて」や飛騨牛、季節の川魚焼きなどが並ぶ。完全個室の食事処が用意されている。

平瀬温泉　藤助の湯　ふじや

岐阜県大野郡白川村平瀬325-1

TEL: 05769-5-2611

休:不定休

P:15台

HP:tousuke-fujiya.com、Instagram:@tousuke.fujiya

１人あたりの宿泊料金:１泊２食付き（２名１室の場合）22,000円～

※入湯税150円別途

日帰り入浴:1,000円、利用時間14:00～17:00

・　・　・　・　・

松之山温泉　凌雲閣

高温で塩分濃度が高い源泉は1200万年前の「化石海水」で、日本でも珍しいジオプレッシャー型温泉。湯冷めしにくく治癒効果が高く、天然保湿成分でしっとりツルツル美肌に。

薬湯と昭和レトロに癒される

登録有形文化財の木造宿

　新潟と長野の県境にたたずむ「松之山温泉」は、越後三名湯に数えられ、薬効の高さから有馬・草津と並び日本三大薬湯とされます。昭和13年創業、国の登録有形文化財に指定されている木造３階建ての宿『凌雲閣』。魅力はなんといっても泉質のよい温泉と昭和浪漫感じる建築です。銘木をふんだんに使用し、創意工夫された本館の客室、玄関の埋木細工の床、廊下の飾り窓など、館内いたるところに遊び心と風格が感じられます。

温泉のおすすめの入浴方法

自家源泉（鏡の湯）の温度は84度。湯ぶねのお湯は42度と熱いため、入浴前に掛け湯をして身体を慣らし、首までどっぷり浸からないのがコツ。半身浴もオススメ。効能を身体に染み込ませるため、あがり湯やシャワーはしない方がベター。男湯と女湯は夕食後に入れ替え。温泉郷の源泉（鷹の湯）から引き入れる掛け流しの家族風呂は、貸切無料で予約不要。

　「日本秘湯を守る会」会員の宿でもあり、古き良き時代を守り伝える宿の心意気と、スタッフの心配りを感じながら、静かな滞在を楽しんで。