グルメ Gourmet
【とやまもの】港町からのごちそう 2選
漁港ごとに昔から根づいた独自の手法で食卓においしいものを届ける、港町の人たちやお店をご紹介します。
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港町からのごちそう
海に面した場所が多い富山県では、東から西までいくつもの漁港が点在していて、それぞれ漁の手法や季節によって獲れる魚が異なります。その恩恵とともに栄えた港町の水産業は、鮮度が決め手となる海産物が中心となり、どれだけ手際よく、鮮度を保ったまま加工をするかが勝負になります。漁港ごとに昔から根づいた独自の手法で食卓においしいものを届ける、港町の人たちやお店をご紹介します。
活気ある漁港の雰囲気と同じく、加工の現場では、その日水揚げされた新鮮な魚介が驚くほどのスピードで捌かれていきます。そこで働く人たちも、鮮度のいい魚と威勢のいい活気あふれる空間で仕事をこなしていきます。
港町には海からの恩恵だけではなく、そこに昔から暮らす人々の知恵や郷土愛のようなものがあると感じています。自分たちの手作りの味にそれぞれ誇りを持っている、港町の人たち。そして、揺るぎない確かなおいしさが、そこにはあります。そんなこだわりの商品を、もっと多くの人たちに知ってもらいたいと思います。
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氷見産の無添加煮干し・うどんセット
海の恵みをシンプルに加工した煮干しが、家庭の味を支えています。故郷の味、実家の味がここに。
塩だけで味つけする、極上の煮干し
木枠のついた網に並べた片口イワシは、クレーンで吊り上げて一気に釜に入れます。茹でるときの塩の割合で会社ごとの味の違いが出るそうで『鱈場水産』では代々受け継いできた塩加減を守っています。今はボイラーで湯を沸かしていますが、同じ釜で薪をくべて茹でていた時代もあるという。茹で上がった片口イワシは乾燥室に運ばれ、約1日半かけて風をあてながら乾かします。昔ながらの手法を貫き、シンプルな製法によって極上の旨みを出す煮干しが生まれるのです。
茹でたての煮干しから、おいしい湯気が漂います
濃厚な出汁の旨さを、しみじみと味わって
マルヤ鱈場水産(たらばすいさん)
富山県氷見市の「マルヤ鱈場水産」は、明治43年に創業。海産物・水産加工物の販売をはじめ、氷見産の一夜干しや煮干しなど、氷見漁港から仕入れた新鮮な魚を加工し、販売を行なっています。
氷見市北大町25-5 氷見番屋街内
TEL:0766-74-1212
営:8:30~17:00
休:1/1~2
P:200台(共同駐車場)
Instagram:www.instagram.com/himi.taraba
Facebook:www.facebook.com/maruyataraba
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加工場りっちゃんオススメ 干物定番「漁火セット」
浜から受け継いだ伝統の味、生地名物「生地の塩物」。
素朴な旨さが、心をやさしく包み込む
現代は食卓に魚が登場することや、家庭で魚を焼くことが減ったと言われていますが、魚焼きグリルやオーブンに入れて加熱するだけで調理がすむ干物は、魚料理の中でも手間がかかりません。また、魚種によって食感や旨みもさまざまなので、食べ比べながら好みの味を探すのも楽しいです。シンプルな加工が生む素朴な味は、お酒ともご飯とも相性がいい。しみじみとしたおいしさは、忘れかけていた遠い記憶にも語りかけてくれるはず。
隣の魚に重ならないように、メギスを並べます
魚の旨みと塩気がほど良い、「生地のしおもん」を食卓に
魚の駅 生地(さかなのえき いくじ)
『魚の駅』の通称で親しまれている、黒部漁協の直販施設。鮮魚や自家製の干物などの水産加工物、地元のお土産が集まる「とれたて館」と、地魚を中心とした食事処「できたて館」があり、お土産から飲食まで楽しめます。
黒部市生地中区265
TEL:0765-57-0192
営:9:00~18:00
休:水曜
P:30台
Instagram:www.instagram.com/sakananoeki/?hl=ja
Facebook:www.facebook.com/sakananoekiikuzi
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