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グルメ Gourmet

【富山の夏グルメ】 夏の風物詩! 「大岩そうめん」のお店をまとめてご紹介

 富山の夏の風物詩ともいえる「大岩そうめん」。お店によって、麺や出汁などに違いがあることはご存知でしたか? 現在も営業している3軒には、それぞれ個性豊かな魅力がいっぱい。今年は大岩を巡って、お気に入りのそうめんを見つけてみては。

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大岩そうめん巡り

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ぜんまいの煮物、わらびの酢物など大岩の山菜を使った料理に、キリッと冷えたそうめんがついた「夏定食」(1,750円)。富山らしい昆布のおにぎりがいただけるのも、地元の人や観光客に喜ばれています。1日50食限定。

世代を問わず愛される
まろやかな出汁のそうめん

 百段坂の手前にある『金龍』は、古くから参拝者のお休み処として親しまれてきた大岩山の玄関口。崩すのが勿体ないほどきれいに並んでいる麺は、淡路島産の手延べそうめん。3年寝かせた大古(おおひね)と呼ばれるもので、シコシコとした食感が楽しめます。出汁は昆布や鰹、しいたけなど、吟味した天然素材を何種類もブレンドしたもの。濃くもなく薄くもない絶妙なバランスと、クセがなくまろやかな味わいが、世代を問わず『金龍』のそうめんが愛されている理由なのかもしれません。

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白玉と自家製の小豆が見えないほど、
たっぷりのソフトクリームがのった
「あずき白玉(ソフトのっけ)」(600円)。

ドライブイン 金龍(きんりゅう)
上市町大岩11
TEL:076-472-2311
営:11:00~15:00 (LO14:30)
休:木曜
※現在はコロナ禍のため湯神子店は使用せず、大岩店のみ営業。
P:15台
席:テーブル96席、座敷12席

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煮物の盛り合わせ、わらびの昆布締めなどの山菜料理と、名物のそうめんを贅沢にいただける「山菜定食」(2,300円)。山菜は毎年4~5月に収穫したものを塩漬けして保存しているので、1年を通して提供できます。

大岩の天然水で締めたそうめんと
山菜料理で心温まるおもてなし

 風情ある木造3階建てが旅情を誘う『旅館 だんごや』は、創業120年以上の老舗旅館。手作りの山菜料理で、訪れるお客さんをもてなしています。大岩山の天然水でキュッと締めたそうめんもぜひ味わいたい逸品。麺は3年寝かせてコシを出した、兵庫県播州産のものを使用。煮干しと椎茸のみでとった出汁は、夏は塩分を多めにするなど、気温や湿度によってその濃さを変えています。手間暇かけた料理はもちろん、女将のあたたかなおもてなしが、またこの場所に訪れたい気持ちにさせてくれます。

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かつては名前の通り『だんごや』を営んでいたこともあり、
「白玉だんご」(500円)は人気の品。
やわらかめに炊いたあんこが絶品で、
食後でもぺろりと食べれてしまう。

旅館 だんごや
上市町大岩32
TEL:076-472-2306
営:11:00~15:00
休:9月末まで無休、10月以降は完全予約制
P:大岩山日石寺の無料駐車場を利用
席:座敷・小上がり44席

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「そうめん」(550円)、「山菜煮物」(650円)。事前予約でいただける「山菜定食」(1,600円)は、わらびの酢の物、ぜんまいの白和えをはじめとした山菜料理やごま豆腐など、心がこもった手作りの品々がいただけます。

緑と水に包まれた店内ですする
スッキリとした出汁が涼を誘う

 大岩山で一番の歴史を持つ料理旅館『大岩館』。日石寺の境内から階段を降りてすぐの場所にあるため、参拝したあとに毎年訪れるという常連客も多いそう。手作りの山菜料理や岩魚料理は、女将の「旬のおいしいものを提供したい」という想いが一品一品伝わるやさしい味わい。そうめんは、兵庫県播州産の麺を3年寝かせたものを使用。昆布、煮干し、粗削りのカツオ節でとった、スッキリとした出汁が涼感を誘います。そうめんの盛り付けを店先で行っているのも、さらに風情を深める光景。

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自家製白玉がたっぷりの「白玉」(480円)。
塩がきいた甘さ控えめのあんこと、
もちもちの白玉の相性が抜群。

川魚 山菜料理 大岩館(おおいわかん)
上市町大岩31
TEL:076-472-2307
営:11:00~15:00
休:9月末まで無休、以降は不定休
P:10台
席:テーブル50席、座敷20席

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●大岩そうめんの歴史
 そうめんの成り立ちは室町時代と言われています。その頃のそうめんは高級品で、宮中の宴会やお寺でしか食べることができませんでした。室町から戦国時代にかけて大岩山日石寺は最も栄えており、多くの僧兵がいました。乾物で持ち運びも便利なそうめんは、お坊さんの日常的な精進料理として食べられていたと言われています。

●大岩そうめんの特徴
 大岩山日石寺の百段坂沿いには、お食事処や旅館が建ち並んでおり、現在は3軒のお店がそうめんを提供しています。大岩そうめんと言えば、糸が並んだように美しい盛り付け。麺は3年寝かせたものを使用しており、大岩の冷たい水にさらされて、コシが強く汁につけていても伸びにくいのが特徴です。
 見た目はどこか似ていますが、それぞれが出汁や麺にこだわり、川魚や山菜料理、昔懐かしい和スイーツとともに提供しています。それぞれのお店の違いを楽しみながら、お好みのそうめんを見つけてみてください。
(取材協力:大岩観光開発 中田眞法さん)

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