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【富山の文化遺産】ディープに富山を楽しむ! 国や県が指定・登録した、古い時代の遺産をご紹介
太古の時代から現代にいたるまで、先人たちが残した足跡には、今まで知らなかった富山の”オモシロ”が待っています。富山を再発見しに出かけましょう!
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もっと深いところ、見に行こう
めぐる・富山の文化遺産
貴重な遺跡として注目を集めた『不動堂遺跡』は、発掘調査の翌年昭和49年に国の指定を受け保存されることになりました。
縄文の社会や生活を解き明かす
巨大な住居跡が話題となった遺跡
たびたび水田や用水から土器が見つかっていた朝日町不動堂地区。昭和36年には、まとまった数の土器が出土。やがて、ほ場(田んぼ)整備事業が行われることになり、いよいよ事前の発掘調査が実施されたのが昭和48年のこと。縄文時代中期の土器や石器、約20棟もの住居跡が見つかりますが、一番大ごとだったのは「第2号住居跡」の発見。それまで見つかっている一般的な住居跡の4~5倍もある巨大なもので、全国的にも初めての規模でした。
不動堂遺跡(ふどうどういせき)[国指定史跡]
朝日町不動堂5
見学可能時間/いつでも
見学可能曜日/いつでも
P/周辺公共施設の共有駐車場約30台
問/朝日町教育委員会事務局
0765-83-1100
<見学時の注意点>
・火気厳禁
・ ・ ・ ・ ・
整備された白い砂浜が美しい「小境海水浴場」のほど近く、波に侵食されパックリと口を開ける『大境洞窟住居跡』。
大正期の公庫学界を沸かせた
日本最初の洞窟遺跡発掘調査の地
古くは縄文時代から鎌倉~室町時代の中世まで、人の営みの跡が残されている『大境洞窟住居跡』は、日本で初めて発掘された洞窟遺跡。時は大正7年。洞窟入口に建つ白山社改築のため地域民が床地を掘ったところ、不意にたくさんの人骨やら土器が出てきました。出土の新聞記事を目にした東京帝国大学の考古学者・柴田常恵は、夜行列車に飛び乗りこの洞窟に向かったことから、当時の考古学界ではビックニュースだったことがうかがえます。
だいたい千年に一度、地震などの影響で落盤したため6つの文化層が確認されています。縄文と弥生のどちらの時代が古いかもこの洞窟がはっきりさせました。
大境洞窟住居跡(おおざかいどうくつじゅうきょあと)[国指定史跡]
氷見市大境字駒首ほか
見学可能時間/いつでも
見学可能曜日/いつでも
P/10台
問/氷見市立博物館
0766-74-8231
<見学時の注意点>
・洞窟内部では、鉄柵の内側から見学を。
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本殿への立ち入りは常時不可となっていますが、「拝殿」の横から見学することができます。反りがある曲線形の屋根(流造り)など、堂々とした重厚な佇まいが印象的。
律令国家に始まった古社の歴史と
室町時代の建築様式を見る
創建は奈良時代718~732年のころ。かつての越中国が能登国と越中国に分割された際、それまで一宮だった現・羽咋市の氣多大社から御祭神を分け移し、新しい越中国の一宮となったと伝えられています。以降、国府が置かれた伏木の地にあるこの『氣多神社』の現在の本殿は、永禄年間1558~1570年に再建されたものだそう。「三間社流造り」の正面に付く向拝の曲線の美しさや、「杮葺」の屋根などが見どころ。室町時代の雰囲気が色濃く残っています。
越中國一宮 氣多神社本殿(けたじんじゃほんでん)[国指定重要文化財]
高岡市伏木一宮1-10-1
見学可能時間/いつでも
見学可能曜日/いつでも
P/20台
問/氣多神社社務所
0766-44-1836 (受付9:00~17:00)
<見学時の注意点>
・境内は禁煙、火気厳禁。
・飲酒しての参拝は控える。
・犬などの散歩は禁止。
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今回ご紹介した内容のほかにも、ディープな富山の情報が盛りだくさんです! Takt9月号の『めぐる・富山の文化遺産』で、ぜひチェックしてみてくださいね♪
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