ガミースマイルとは笑った時に上あごの歯ぐき部分が多く見える口元のことをいい、原因の多くはもともとの骨格や歯にあることが多いです。

芸能人にもガミースマイルの方は多く、個性やチャームポイントとしてとらえることもできますが、口元が気になって思いっきり笑うことができないと悩まれている方もいらっしゃいます。

ガミースマイルは、必ずしも治さなければいけないものではありません。

しかし、かみ合わせや口が閉じにくいといった問題を伴う場合には、治療することにより審美面だけでなく、機能面や健康面の改善にもつながります。

ガミースマイルの原因はさまざまで、骨格や歯並びのほか、歯の長さや歯が生えている位置、上唇を引き上げる力などが関係しています。

治療方法は原因や状態により異なりますが、歯科の矯正治療のほかに外科的な手術が有効な場合、ボトックス注射で唇の緊張を解くことにより笑ったときに歯ぐきが見えすぎないようにする方法などがあります。

矯正治療は近年、技術の進歩によりカバーできる範囲が広がり、患者様の身体的な負担も少なくなりました。他の治療方法と比べて時間は掛かりますが、根本的な治療なので後戻りが少なく、見た目にも自然です。

当院では歯の裏側に矯正装置を付ける、「舌側矯正」をおすすめしています。

「舌側矯正」は歯の裏側（舌側）に矯正装置を装着する矯正方法で、「リンガル」とも呼ばれます。

ブラケットとワイヤーからなる矯正装置を歯の裏側に装着するので、目立ちにくいですし、舌側のだ液の流れがあるので、むし歯リスクの低減につながります。

ガミースマイルの治療は、矯正装置とともに歯科矯正用アンカースクリューを使います。

アンカースクリューを上顎の口蓋に設置して、矯正装置とコイルなどで結びつけることで、歯列を後ろへ下げたり、上へ持ち上げたり効果的に歯を動かすことができ、口元の突出感を抑えて、ガミースマイルを改善していきます。