毎日更新!富山県のおすすめグルメ、楽しいイベント情報が満載。日刊オンラインタクト

読者プレゼントに応募 オンライン購入オンライン購入

タクト会員について 読者プレゼントに応募

Follow us インスタグラム フェイスブック ライン ツィッター タクト会員について

毎日更新!富山県のおすすめグルメ、楽しいイベント情報が満載。日刊オンラインタクト

インスタグラム フェイスブック ライン ツィッター

グルメ Gourmet

【富山の新米】おいしさの秘密。プロに聞く、富山のお米の話


富山のお米は、どんな人が、どんな思いで作っている?
土づくりや栽培方法、品種へのこだわりなど、毎日お米と向き合う作り手だからこそ知る、おいしさの秘密。
さらに、お米を知り尽くした販売者にも、選び方や楽しみ方を聞きました。


● 目次 ●


・ ・ ・ ・ ・ ・

株式会社トアルノウカ

106052_02.jpg
収穫期は積算温度を目安にしつつ、稲や籾の色を実際に確かめて判断。稲の倒れ具合や田んぼの状態に合わせながら、コンバインを操作していく。


人とのつながりを大切にする米作り
「おいしかった」が一番うれしい

 米作りで大切にしていることはなんですか? 

千晶さん◎ 33ヘクタールの田んぼでコシヒカリを中心に栽培しています。この一帯は神通川からの豊富な水に恵まれ、猛暑でも水不足の心配はほとんどありません。よりよい米作りのために力を入れているのが、土づくりです。稲の生育に欠かせないケイ酸を資材で補うなど、試行錯誤しています。夏は田んぼにできるだけ冷たい水を与えたくて、スマホで水口(みなくち)を遠隔操作することもできますが、あえて一枚一枚回っています。「稲がどんな色しとるかな」「水は熱くないかな」「草生えてきてないかな」と、自分の目で確かめるようにしています。

 7月に米粉パンを始めたきっかけを教えてください 

優莉子さん◎ 農業に携わって2年。大変さはありますが、ゼロから作ったものがお客さんに届くまでを見られる、その感動が大きくて。自分たちのお米を違う形でも届けたいと考えたのがきっかけです。以前、保育士として、小麦アレルギーでパンを食べられない子供たちを見てきた経験もあり、100%米粉のパンを広めたいという思いもありました。

 目指していることはありますか? 

千晶さん◎ やっぱり喜んでもらえるお米を作り続けることです。お客さんから直接「おいしかった」と聞けるのが一番うれしいです。米作りは自分たちだけではできません。忙しいときに助けてくれる方や長く買ってくださるお客さんなど、祖父から教わった「人とのつながり」を大切にしていきたいですね。

106052_04.jpg
自家栽培コシヒカリの米粉を100%使用した「丸パン」。水分量を調節しながら試作を重ね、お米の甘みと、ふんわりモチモチの食感を楽しめる仕上がりに。

106052_03.jpg

代表  喜多 千晶さん、優莉子さん

自動車整備士を経て、約80年続く米農家を継ぎ7年目を迎えた喜多千晶さんと、米粉マイスターで米粉パン作りに取り組む妻・優莉子さん。2023年に法人化した。



株式会社トアルノウカ
富山市中沖743 
TEL:090-2839-1150
営:9:00~17:00
※米粉パンの販売日・場所・米粉パン教室については
InstagramまたはHPから公式LINEの追加で確認
休:不定休
 P:あり
Instagram:@toarunouka_ltd、@toaruokomepan

・ ・ ・ ・ ・ ・

NOROSHI FARM

106052_05.jpg
定番から季節の素材を使った「おにぎーり」(210円~)は、ちょっとひと手間加えるのがこだわり。酵素玄米を使ったおにぎりも。


恵まれた風土で営む米作りを軸に
地域と協力し里山の価値をその先へ

 お米作りのこだわりはなんでしょうか? 

 お米作りには、風土が一番大切だと思っています。ここ魚津の松倉地区は海と山が近く、土地が急峻で寒暖差が大きい。夏でも棚田は平地より涼しく、昼夜の気温差も大きくなります。お米も暑いと人と同じように疲れるので、夜が涼しいと余計なエネルギーを使わず、お米にうまみを蓄えられるんです。そうした土地の恵みを生かしながら、減農薬栽培に加え、無農薬・無肥料の自然栽培にも取り組み、なるべく余計なものを投入しない米作りを実践しています。ここのような里山で農業を続けていくには、地域の協力が欠かせません。そのため地域の方との対話を大切にし、積極的に地域とかかわっています。また販売所ではお米のほか、地元の素材や季節のものを入れたおにぎりなどを扱っていて、ここでお客様の声を直接聞くことも、次の米作りへの力になっています。

 これからの取り組みについて教えてください。 

 里山には棚田をはじめ、そこに暮らす人々が手をかけ育んできた文化や風景があります。今後、それは日本の貴重な財産になってくると思うんです。そんな価値ある里山を守り、継続するには〝伝える〞ことが必要です。例えばお米を購入された方には、思いをつづったコラム通信を添えています。そういった活動を続けながら、米を通じてこの土地を応援してくれる人を少しずつ増やし、今の時代に合った里山の形を探っていきたいと思います。

106052_07.jpg
小さいおにぎりが3個と玉子焼きや漬物が入った「小にぎり弁当」(700円)。程よいサイズでお米のおいしさをしっかり味わえる。

106052_06.jpg

稗苗 良太さん

海外での自給自足の農的な暮らしに触れ、大学卒業後すぐに農業の世界へ。米作りを通じ、地域と連携して里山の継続に向けて活動を続ける。 



NOROSHI FARM(ノロシ ファーム)
魚津市観音堂1712
TEL:0765-77-0004
営:9:00~14:00
休:木・金曜
 P:あり
Instagram:@noroshi_farm、@noroshi_farm_shop

・ ・ ・ ・ ・ ・

矢郷米

106052_08.jpg
スーパーなどにはなかなか置いていない銘柄の新米もズラリ。腎臓疾患のある人やたんぱく質制限を受けている方から需要がある低グルテリン米「春陽」なども取り扱う。


生産者が安心してお米を作り
消費者が安心して買えること

 お米販売についての想いを教えてください。 

 今年も良質な新米が並び、一年の中でも最も忙しく、嬉しい季節がやってきました。当店は、明治38年からお米を販売していて、私が四代目です。県産の一等米を中心に現在は12〜13種類の銘柄を扱っています。まちなかのお米屋さんは珍しくなってしまいましたが、量販店や飲食店に卸す一方、店頭販売を続け、お客さんとのコミュニケーションを大切にしています。1㎏単位から量り売りしていますので、いろいろなお米を試しやすいですし、自分の好みに合わせてお米をブレンドするお客さんもいらっしゃいます。精米もできますので、白米はもちろん、7分づきや五分づきも自由です。一方で、インターネット販売によって、全国の方とも繋がれるようになりました。富山のお米はおいしいですから、さらに多くの方に魅力をお伝えしていけたらと思っています。

 生産者とのつながりは? 

 当店は、長く取り引きさせてもらっている農家さんが多く、顔の見えるお付き合いが自慢です。お米というのは、異常気象や政府の対策によっても、収量や値段が翻弄されがちです。最近は特に、作り手も買い手もどこか不安な思いをしながら、お米と向き合っているような気がします。米屋としては、生産者の方が安心して、作りたいと思うお米を作り、安定的かつ豊富な選択肢をもって、消費者の方に届けられることを願っています。

106052_10.jpg
富富富
長年の研究成果により、夏の猛暑に負けず、病気にも強いプレミアムブランド米として誕生した「富富富」。食べた後「ふふふ」と笑顔になるようなおいしさで人気上昇中。

106052_09.jpg

取締役社長  矢郷 大志さん(やごう ひろし)

日本穀物検定協会が認める「お米アドバイザー」でもあるお米のスペシャリスト。人形は店のオリジナルキャラクター「米作(こめさく)くん」。



矢郷米(やごうまい)
富山市元町1-3-22
TEL:076-422-0085
営:9:00~12:00
休:土・日曜、祝日
 P:3台

・ ・ ・ ・ ・ ・

ロッキーファーム

106052_11.jpg
農業って楽しい!と満面の笑顔で答える若手4人衆。寺崎蓮さん(左から2番目)を中心に気心が知れた仲間で米作りの未来を見据える。


お客様の「おいしい」のその先へ
最高の食味を目指す若手生産者たち

 若手生産者としてのお米作りへの想いを教えてください。 

 この辺りは名水百選にも選ばれる黒部川の湧水などに恵まれた土地であり、普通においしいお米ができます。そのなかでも当社は創業から一貫して全量一等米。これは一般的にも珍しく、周辺にもそういった生産者はいません。その違いの一つが「直播」です。直接田んぼに種をまく方法で、4月の寒い時期から作業を始めることにより、厳しい環境下で苗がたくましく育ち、結果、よりいいお米がとれるのではと感じています。
 自分自身はお米のおいしさや味わいの指標である「食味」を上げることを意識しています。ここで農業に携わり6年目になりますが、積極的に行っているのが首都圏を中心としたマルシェに出店すること。お客様から直接「おいしい」と言っていただけることが励みになりますし、その声のためにも食味を上げる米作りを進めていきたいと思っています。

 これから力を入れていきたいことはありますか? 

 現在、マルシェやオンラインなどで直接販売するお米は減農薬なのですが、無農薬栽培へシフトしていきたいですね。無農薬で一等米、食味では最高ランクの特Aを目指したい。また加工品にも力を入れていて、現在自社産のお米と大豆を使った完全無添加の味噌や納豆を販売していますが、醤油を作るのも面白いかな、と思っています。すぐに実現するのは難しいかもしれませんが、お客様に「おいしい」を届けるために挑戦していきます。

106052_13.jpg
豊かな環境の中、ていねいに育てた主力米「コシヒカリ」(白米3kg1,990円)。粘りや甘みなどバランスがよく、冷めてもおいしく食べられる。

106052_12.jpg
水や稲の様子、その日の天気や気温に合わせて細やかな管理をしながら、ていねいに育てることで、すべて一等米という快挙を続けている。


ロッキーファーム
入善町新屋2282
TEL:0765-78-1833
  オンラインショップ   


* * * * * * *

発売中のTakt11月号の特集は『新米、いただきます。』。

新米の季節がやってきました。
お米のプロに聞く、おいしいお米の話から、炊きたてを存分に楽しめる炊き立てごはん、おにぎり、ごはんのおともまで。
さあ、今年の新米を味わう秋のはじまりです。


書店・コンビニで好評発売中


106047_08.jpg


※Takt 11月号内で掲載されている価格は、消費税込の価格となっております。
※Takt11月号内に掲載されている情報は、すべて9月現在のものです。その後変更される場合があります。あらかじめご了承ください。


その他のグルメ記事