暮らし Life
【新型コロナウイルス予防対策】正しいマスクの使い方・手洗い方法・消毒液の作り方
新型コロナウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスから、食中毒を引き起こすカンピロバクターのような聞きなれないものまで、世の中にはさまざまな感染症が存在します。今回は「身近にある感染症」についての情報を、富山市『富山大学付属病院』の酒巻一平先生にお聞きしました。
怖い感染症を防ぐには
感染経路に気を付ける!
ウイルスや菌の主な感染経路には「空気感染」、「飛沫感染」、「接触感染」「経口(糞口)感染」が挙げられます。「空気感染」は、空気中を漂うウイルスなどを吸い込むことによって感染する、麻しん(はしか)や水痘(水ぼうそう)、結核などが該当します。空気感染を予防することは、一般の人には難しく完全隔離が必要ですが、麻しんや水痘についてはワクチンがあります。一度は母子手帳などでワクチン接種の有無を確認しておきましょう。
感染する経路として多いのが「飛沫感染」と「接触感染」です。「飛沫感染」は咳やくしゃみに含まれたウイルスが空気中に飛び出すもので2メートル以内の距離にいる人が直接吸い込むなどして感染する可能性があります。インフルエンザ、おたふくかぜ、風疹、百日ぜきのほか、新型コロナウイルスも該当すると言われています。「接触感染」は、皮膚や粘膜に直接接触することによって感染しますが、「飛沫」で飛び出した病原体が付着した手で触った手すりやドアノブ、タオルなどを介しても感染しますので、飛沫感染と接触感染は近い関係にあります。
「経口感染」は、ウイルスや菌に汚染された食べ物を十分に加熱せずに食べた場合や、感染した人によって調理中に汚染された食品を食べたりした場合に感染します。また感染者のふん便が手指などを介して口に入っても感染(糞口感染)します。ノロウイルスやロタウイルス、カンピロバクターなどがおもな病原体です。
飛沫・接触・経口感染は
消毒・手洗いで予防
マスクは、感染している人が他人にうつさないために着用するのが基本です。ただし、マスクを着けることで感染者の飛沫を直接吸い込まないという点では効果があります。また、着用していることでウイルスや菌に接触した手指で無意識に口元や鼻などに直接触れないというメリットもあります。市販のマスクを着けるときはノーズピースを鼻のラインに沿って押さえて隙間を無くし、しっかり鼻からあごまでを覆うようにします。外す時はゴムひもを持ちマスク表面には触れないようにし、すぐにゴミ箱へ捨てます。
ウイルスや菌を家庭に持ち込まないためには、外出から戻ったら、まず手洗いをします。石けんをとり、手のひら→手の甲→指先・爪の間、境目→指の間→親指→手首の順で、洗い流すまで約30秒間をかけ丁寧に洗います。特に汚れが残りやすい指の間、親指の根元、爪と指の境目を入念に洗い、最後に手首まで洗ったら流水ですすぎます。
アルコール消毒の場合も同じ手順です。部屋の清掃の際には手がよく触れるテーブルやドアノブ、トイレなど1日1回以上消毒をします。エタノールアルコール消毒か塩素系の消毒液を薄めて使用します。塩素系の消毒液は金属が錆びる可能性もあるので消毒後は水拭きをします。また、十分に換気することやほかの洗剤と混ぜないことにも注意してください。
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いかがでしたか? 月刊「Takt」内のコーナー「新・暮らしノート」では、毎日の生活で役に立つ情報や覚えておきたい暮らしの知恵などを、県内の専門家に解説していただいています。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
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