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【富山の新米】どんな料理にも合う万能米「富富富」を味わおう
新米シーズンが到来しました。みなさん、もう味わいましたか♪
2024年の“富山の新米”は、すでに早生(わせ)品種「てんたかく」の販売がスタートし、9月に中生(なかて)品種「コシヒカリ」「富富富(ふふふ)」、10月に晩生(おくて)品種「てんこもり」が登場。どれも美味しくそれぞれ個性的ですが、今回は「富富富」に注目しました。猛暑に強くて高品質、どんな料理にもぴったりの万能米。思わず「ふふふ」と微笑んでしまう「富富富」のおいしさの秘密や、おすすめの食べ方などに迫ります。
目次
「富富富」が生まれるまで
猛暑や病気に強く、安定した高品質。環境に優しい“安全・安心”なお米
2018年の本格デビューから6年。すっかりお馴染みとなった富山県生まれの「富富富」。実は15年の研究開発期間を経て誕生した、努力の結晶なのです。「ほおばる幸せ。富山米」をスローガンに、「美味しい・安全・安心」なお米の生産に取り組む富山県が、プロジェクトに着手したのは2003年。「コシヒカリ」の良さは生かしつつ、課題を克服し、美味しさを最大限に発揮する新品種を目指しました。試行錯誤を繰り返し、「高温に強い・草丈が短い(稲が倒れにくい)・いもち病に強い」という3つの特性を「コシヒカリ」に交配。約3000個体から最も食味の優れた1系統を選び、栽培実証を経て誕生しています。
特に注目したいのは、お米の品質低下につながる夏の猛暑に強いこと。「富富富」の1等比率は常に9割超え(2023年度は93.1%)。高品質でおいしいお米が安定して得られます。そのため、登録生産者や栽培面積が年々増え、今年は昨年の1.5倍、2500ヘクタールに拡大しました。また、病気にも強いことから農薬や化学肥料を減らすことができ、“環境に優しい低コスト米”なのです。消費者にも生産者にも強い味方ですね!
おいしさの理由
豊かな甘みと旨みは抜群。和・洋・中、なんでもぴったり
生い立ちがわかったところで、やはり気になるのは、美味しさや食感。「富富富」の特徴は、“万能米”であること。モチモチしすぎず、あっさりした食感なので、どんなおかずや米料理にも合います。和・洋・中あらゆる料理や調理で使いやすいのも特徴。だから家庭用だけでなく、中食・外食用でも人気があるのです。もちろん白米そのものも、香り高く、キリッとした粒立ちとツヤ感。バランスの良い味わいで、毎日食べても飽きない、おかわりしたくなる美味しさです。
そして炊きたての「富富富」を食べると口の中にやさしく広がる旨みと甘み。これは「コシヒカリ」と比較して約1.3倍ものアミノ酸量を誇る「富富富」だからこそ!旨み・甘みに関係するグルタミン酸やアラニンなど、遊離アミノ酸の含有量が多いためなんです。
おすすめの食べ方
冷めても硬くなりにくい。お勧めは、おにぎりやお弁当♪
“万能米”でいいところ尽くしの「富富富」。もう一つの特徴は、冷めてもご飯が硬くなりにくく、粒立ちや美味しさをキープすること。さらに時間が経っても味が落ちないから、お弁当やおにぎりにぴったりなのです。その中でも“イチ推し”の食べ方を『JA全農とやま』の職員Fさんにお聞きしたら、「塩むすび」とのこと。ダイレクトに「富富富」の美味しさが伝わってきそうですね。
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~お米、豆知識~
「富富富」には経年劣化、つまり時間が経っても味が落ちにくい品種特性があるのを知っているかな。データでも証明されているぞ。炊飯後から20時間経った変化を粘りの強さ・弱さ、硬さと柔らかさを「コシヒカリ」と比較したところ、「富富富」の変化がより少なかったのじゃ。本当に時間が経って冷えてもおいしいか、弁当やおにぎり、残りご飯で試してみてはいかがかな?
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販売店、食べられるお店情報
”富富富”を自宅&お店で食べてみよう!幸せ時間を楽しんで
「富富富」は絶賛発売中。お求めは、お近くのJA直売所ほか、販売店で。買い求めやすい2キロ、5キロ袋がメインで、もっと手軽に食べたい方には「パックご飯(1パック200グラム)」もありますよ。普段使いだけでなく、贈答にも喜ばれます。
10月、11月には「富富富」の新米キャンペーンを県内外で開催予定とのこと。詳しくは『JA全農とやま』HPのイベント・キャンペーンコーナーをチェックしてみて。
\「富富富」を使用したメニューを楽しめるお店/
佐々木千歳堂
「富富富ばうむ」1個162円
「富富富」の発売がスタートした翌年に誕生した「富富富ばうむ」。小麦粉を使わずに、富富富を独自で米粉にして生地に配合している。やさしい甘みとまろやかな口当たりが特徴で、しっとりふわふわの食感も楽しめる。
★佐々木千歳堂 富山市城北町9-11
ホームページ(https://sasaki-chitosedo.com/)
ボウルズキッチン
「オムライス弁当」(前日までの予約制)1,100円
地元産にこだわったお惣菜をテイクアウトで提供し、本格的なイタリアンやフレンチ、燻製料理を手軽に楽しめる「ボウルズキッチン」では、「富富富」を使用した自家製のバターライスが絶品の「オムライス弁当」を提供。厳選したお惣菜が添えられたボリューム満点の人気メニュー。
★ボウルズキッチン(2024年2月OPEN) 黒部市天神新299
Instagram(@bowlskitchen_kurobe)
放生若狭屋
「石臼だんご」5本 800円
毎朝、石臼で挽いて米粉にした「富富富」を100%使用した「石臼だんご」は、滑らかな口当たりともっちりとした食感が楽しめる。一口サイズの団子が、短い串に2つ刺さっており、味は黒ごま、みたらし、こしあん、抹茶あんのほか、季節ごとに変わる季節の味の5種類。
★放生若狭屋 射水市善光寺16-5
ホームページ(https://houjou-wakasaya.jp/)
※「石臼だんご」の販売は月曜(祝日の場合は翌日)休み
このほかにも、富山県内外で「富富富」が食べられるお店が沢山あるので、ご家族やお友達と一緒に口いっぱいに頬張って、思わず「ふふふ」と微笑む、幸せ時間をぜひ楽しんで。
(「富富富」が食べられるお店情報はこちら。)
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