当社は国内でもいち早く健康食品や薬用入浴剤の研究開発・製造を推進し、未病のための「病気にならない製品づくり」をしてきました。時代にないものをつくることを自分たちの使命と考え、まだ世の中にない製品を生み出すことを続けています。社名の「五洲」とは世界のことを意味し、富山から世界へ「美と健康」を届けたいという願いがあります。オンリーワンの製品づくりを実施するために「コンパクト・カンパニー」の体制をとり、研究・開発はもちろん営業や商品企画、デザイン、特許申請などの幅広い業務を自社で行います。少人数であってもしっかりと利益を上げており、利益を従業員へ分配しご家族の円満で幸せな生活を守っています。また富山の資源を使うことで地域貢献をしてきました。

　1946年の創業から現在に至るまでチャレンジを大切にし、常に新たなアイデアを試しながらものづくりを続けております。そして今、海外市場の開拓に力を注ぐ体制も整っております。すべての人々の健康寿命を延ばすため、一緒に挑戦しましょう。ぜひ当社の一員になってください。

代表取締役社長　藤井 侃

　戦後間もなく目薬や風邪薬などの医薬品製造メーカーとして創業した『五洲薬品』は、国内でいち早く健康食品や入浴剤に着目した。１９５５年には全国的に有名な薬用入浴剤「桃源」の発売に漕ぎ着け、長年にわたって「健康に役立つものづくり」を続けている。近年シャワーで簡単に済ませる人が増えていたが、コロナ禍によって人々の生活変容が起き、家庭で過ごす時間の充実が図られたことで、湯船に浸かる必要性が見直された。免疫力の向上や体温の上昇、癒しを期待して入浴する人が増え、薬用入浴剤「桃源」の価値も再認識されることになった。

　製品を支えているのは、富山の上質な自然資源である。１９９６年から富山県と海洋深層水産学官連携研究を進め、同社独自技術により開発され、千里工場に設置されている「多段式イオン交換電気透析装置」により、海洋深層水を脱塩水やミネラル濃縮水、濃塩水の３つに分離することを可能にした。また工場の敷地内からは温泉水も採水している。海洋深層水や温泉水から得た天然由来の原料は、飲料や食品、スキンケアなど、さまざまな製品分野で活躍している。原料の調達や精製まで実施しているメーカーは国内でも希少で、研究・開発、企画、製造、販売を一貫して行えるのは『五洲薬品』の大きな強みだ。高クオリティな原料を使用することやオンリーワンのものづくりへの姿勢が、製品への信頼性の高さにもつながっている。

　地域資源を使用した製品の中でも「経口補水液ジーオーエス（Ｇ-ＯＳ）」には天然由来成分が90%以上使われている。２０２０年に消費者庁より特別用途食品個別評価型病者用食品の表示許可を取得した。軽度から中程度の熱中症や脱水症状のときに水分と電解質（ミネラル）を補給するのに適した病者用食品で、一般的な水と比較すると身体への吸収が早まるというWHO（世界保健機関）の経口補療法の考えに基づいた飲料である。医療機関や、大量の汗をかく作業現場などで活躍し、人々の健康に欠かせない製品となっている。また美容分野においては、富山の上質な水資源である富山湾海洋深層水と北アルプスの温泉水を原料にした、ナチュラルボディケアがコンセプトの「富山クオリティシリーズ」が、自然資源を活用した注目のナチュラルボディケ商品として海外の美容メディアに取り上げられるまでに成長しており、今後さらに販路を拡大する予定だ。

　従業員にとって同社の魅力は、働きやすさだ。「仲がいい」「雰囲気がいい」という声が多く、部署や社歴の垣根を越えて、意見を交換しアイデアを出し合う土壌ができている。藤井 侃社長も「家庭が最優先」と話すほどで、育児や介護での休業を取得できる体制づくりができている。製品開発も社風が生きていて、医薬品メーカーという堅苦しいイメージを覆す創造力豊かな製品がたくさんある。JR富山駅構内「きときと市場 とやマルシェ」に直営店があるので、アイデア満載の製品に触れに出かけてみよう。