tomsuma

富山県在中、北海道出身のアーティスト。いつもラブ&ラフのある世界を目指し、アート健康器具をはじめ、デザイン、企画、コピーライティングなど、アート全般において活躍。

ゼツボ←開発研究所2 リズムdeホメテーション

♪ホメテーション、ホメテーション、私を褒めてよ ホメテーション♪


 アホみたいにポジティブシンキングを推奨することは致しません。寧ろ、あらゆるゼツボーを積極的に吟味し、そこからキボーをディベロップしていく所、それが「ゼツボ→開発研究所」です。略して『Z↑研(ゼッケン)』と呼んでいます。


 栄えある研究所第一期生には石山東小学校5、6年生のみなさんを迎えて始動しました。冒頭の“♪ホメテーション”は、始業前に必ず行う、Z↑研独自の素敵即興ワークです。環を描きながらステップを踏み、手足でリズムを鳴らして「私を褒めてよ?」と甚だ厚かましい依頼を恥じることなく他者に向かってラップするこのホメテーションスタイル。初めは目前で繰り広げられる逸脱した無茶振りに戸惑いを隠しきれない研究生でしたが、そこはさすが子供たち。驚異的なスピードで状況を把握し、次々にホメテーションを連鎖させていきます。
 これは開始儀礼としては非常に効率的なウォーミングアップで、瞬く間に子供たちのヴォルテージがあがっていきます。このリズムと即興性、褒めるという行為への抵抗感を抱く間を与えません。また、無条件の褒め合いは、肯定にフォーカスが絞られていながら、全体から瞬時にチャームポイントを見つけ出す瞬発的観察眼も要求されます。
 いつ自分に矢が飛んで来るかわからない緊張感と、思いもよらず褒められるといううれしい感情、恐怖と歓喜、そんなアンビバレンツがフル回転する時間です。
 テンションが上がらない理由がありません。しかしそこで一気にクールダウン。「てのりごちさん。」との時間です。数秒前のハイテンションが幻であったかのようにしんとした時間が流れます。この緩急も彼らが持っている能力の凄いところです。 


 そんな風景から始まる研究所は、視点という天の邪鬼な体験や対話実験を重ね「等身大ホメテーションデッサン」を経た後、いよいよゼツボー開発に突入していきます。これまでさんざ褒め合いアゲアゲなところに「絶望」という課題を突きつけられるわけですから、研究生は興醒めです。これまでの笑顔が嘘のように消え去ります。さすが子供たち。正直。
 しかしながらここはZ↑研。憂鬱に絶望を取り扱うなんて野暮なことは致しません。研究生から出てきたさまざまな絶望を分類し、選りすぐりのゼツボーを従えて、競り落とします、はい、「ゼツボー初競り」です。如何にその絶望が魅力を放っているか。品定めに真剣です。この倒錯したような風景、じはこの時点ですでに、キボー発掘の一歩を踏み出しているのです。

To be continue…

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毎回、授業の最初に行う”リズム de ホメテーション” 開始1分の様子とは思えない程の盛り上がりよう。
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上昇したヴォルテージを一気に冷ます「てのりごちさん。」の時間。相関的な意識の集中と全員での共鳴感覚で暖まったハートを、今度は自分と自分の意識に集中させるのですが、実際彼らは何を考えていたのかなぁ。
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等身大ホメテーションデッサン。友だちのチャームポイントをポストイットしていく。「自分で嫌だと思っていたところがたくさん褒められていてびっくりした」と照れながら言う子が割と多かった。
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ゼツボーの競り落とし現場。みんなの眼差しは真剣。この時の教室はシュール。

 

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