タナベマサキ

富山県砺波市出身のラジオパーソナリティ、役者。劇団 CASTINGBOARD 創立者。FMとやま「RADIO JAM」(毎週月〜木曜16:00-19:00)をはじめ、FM福井、FMとなみ、となみ衛星通信テレビ、ケーブルテレビ富山などでDJとして活躍中。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Cosmos/8960/

奇跡

 ちょっと前の話になってしまうが、全国高校サッカー選手権で富山第一高校サッカー部が優勝し、見事日本一の称号を得た。高校生のサッカー選手にとって夢の舞台となる国立競技場(準決勝、決勝に進んだチームしかこのピッチを踏むことが出来ない)。1964年の東京オリンピックにあわせて作られたこの競技場は、オリンピック以外でもサッカーの日本代表の試合やヨーロッパと南米のそれぞれのクラブチームのチャンピオンが世界一の栄冠を掛けて戦う「TOYOTAカップ」が行われるなど、数々の伝説を生み出した舞台である。この歴史ある国立競技場は改修のため50年の歴史に一旦幕を下ろす。現在の姿で行なわれる最後サッカー選手権ということでも話題を集めたし、お隣石川県の星稜高校との(これも夢の)決勝戦ということで、北陸のサッカーファンならずとも固唾を飲んでこの決勝戦を見守ったに違いない。


 試合そのものもエキサイティングで劇的だった。前後半45分、計90分で行なわれた決勝。後半40分、残り5分まで2点のビハインド。はっきり言って、この時点で勝敗が決まったと感じた視聴者も少なくなかったと思う(恥ずかしながら、自分もこの時間帯でこの得点差をひっくり返すのは難しいと感じていました)。しかしその後一点を返し、アディショナルタイムでも一点を挙げ同点に追いつき、さらに延長では勝ち越しゴールが生まれ、高校サッカー史に残る大逆転劇を生んだ。富山第一高校を応援していた人も星稜高校を応援していた人はもちろん、ひょっとしたら両校の選手達自身も信じられない気持ちだったかも知れない……。自分もホントにビックリした。高校野球や高校ラグビーなどさまざまな高校の運動部があるが、全国放送で注目されるスポーツはそんなに多くない。そういう中で富山第一高校の快挙というのは、富山はもとより日本全体に衝撃を与えたに違いない。


 この優勝に関して「奇跡だ」という人がいたが、僕はそれは違うと思う。この大会が行われる前に富山第一高校に取材する機会があり、サッカー部もちょっとの時間見学したが、練習する生徒のみんなの気迫には近寄りがたいオーラが出ていた。見学はわずかな時間だったが、各自がそれぞれ課題を持ち練習に取り組んでいる真摯な姿勢が見て取れた。あの姿を間近に見ればこの優勝を「奇跡」と言うのはとっても失礼な気がする。きっと彼らは「優勝するために」日々練習に取り組んでいたに違いない。
 確かに劇的な試合だった。もし仮にあの優勝が「奇跡」というのであれば、彼らは「奇跡」を呼び込むため日々の鍛錬を積んでいたんだと思う。まさに「奇跡」=「軌跡」だった。神様がこちらに向かって手を伸ばしていても、僕らが手を伸ばしていないのであればその運命(奇跡)をつかむことが出来ない。今回の富山第一の活躍を通して仕事や生活の中をもう一度見回した時に、神様の差し伸べた手を見過ごしていた瞬間があったんじゃないかと思う。「奇跡」は偶然起きるのではなく必然で、それを呼び込む準備ができているかが鍵になるんじゃないだろうか。


 しかし今回のこの快挙で「地方だから」とか「雪国だから」とか「富山だから」とかいう言い訳が出来なくなってしまった。むしろ僕たちに「もっとやれるはず」という厳しさを突きつけられた気がする。
 そしてもう一つ……、このエピソードを機に富山から日本を代表するようなサッカー選手(それ以外のスポーツでも)、スーパースターが誕生するような気がする。6年後のオリンピックとかすごい楽しみだー。

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ミーハーなんで買っちゃいました。

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ミーハーなんです。笑
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富山からも北陸を代表するスーパースターが現れることを期待してやみません!
以上タナベのユニフォームコレクションでした。笑

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